マセラティシャマルとマセラティクーペカンビオコルサのインテリアを追い込んだ一日。

 「あ~、昨日が一日中雨だったのがなぁ、せめて半日でもアガってくれていれば」などと天候のせいにしたくなるのは、ワタシがド四流の経営者(泣)だから。かの超一流経営者であった松下幸之助翁は「雨が降っても自分のせい」と心得るのが経営者の道であると説かれていたとの由。そうかと思えば「雨が降れば傘をさす」とも。どーすりゃイイの?

昨日はドシャ降りでお山の姿も見えませんでしたが、今日はヤケに近く見えます。
コンクリートの地面に冠水していた雨水も、半日でほとんど引いてくれたようです。
「さぁ、戦闘開始!」昨日作り上げたセンターコンソールを車内に組み付けます。
エアコンコントロールユニットを取り付け、シフトレバー周辺を整頓しつつ進みます。
一応、乗車定員は4名だからナ、予備検査時にイスが無いと云うワケにも行かず・・・
既に清掃済みであったリアシートを、サッと再清掃しながら組み付けました。
「どよ~ん(泣笑)」これから、ダッシュボードの裏側で作業に入りますよー!
「ぃよっこらせっと!」・・・カエルがヒカれたような格好(泣笑)で作業に臨みます。
ワタシの眼前に広がる風景(泣笑)。コレは左(センターコンソールのウラ)の方。
そのまま目玉を右に動かすと、ダクトを入れる大小の筒状パーツが見えます。
・・・で、真上を見ればこんな感じ。ステアリングコラムの直下に顔があるという配置。
コラムを目一杯サゲ、メーターイルミコントロールユニットとのスキマに太い方を。
あ、そうそう、シャマルでよく折れるクラッチマスターへのリンクがコノ中に。
画像中央の丸い穴に細い方のダクトを繋ぐ樹脂製継手をこのスキマから入れます。
あ、コレ写真の天地が逆さになってます(泣)。太いのはココに来てるんで・・・
細い方はこのように継手を介してコラムに干渉せぬ配置となるようにセットします。
まだ、デ・トマソ期のはこれでも余裕がありますが、ギブリⅡではヂゴクの様相デス。
右側に目を遣れば、キレイにダクトが入っています。運転席左側の通風口用です。
作業がヒト通り済みましたら、一番下までサゲていたステアリングコラムを・・・
一番上までアゲます。コラム調整動作がキチンと出来、且つダクトがヌケぬかを確認。
で、さっきから気になってるとは思いますが、一番存在感のある穴ボコはナニかな。
運転席足元へのエアコン送風口です。こうしてフタが閉まっておりますが・・・
このフラップは完全手動(笑)なんで、ユビを突っ込んで必ず開けておきます。
助手席側にも在ります。旧いビトゥルボ系車で足元から風が出ない方は御確認あれ。
この作業のアトはもうクラクラですが、左右のサイドカーペットを入れなきゃ・・・
次に、二脚の重たいシートを担ぎ入れ、パワーシートのハーネスを結線しています。
シャマルの場合には、ホイールベースが短い上にデカいイスなんで、固定がたいへん。
それでも、どーにか左右のフロントシートを完全に締結出来ました。「ふぅ~!」
・・・てなところに、思ってたより30分ハヤく「姫路のN」さん号が到着。
鈑金塗装工場から戻って来たギブリⅡと入替で、シャマルを送りだす算段でした。
さっそくマセラティシャマル(「神戸のK」さん号)を、ローダー車に搭載し・・・
左右のドアトリムを固定するのが間に合わなかったんで、とりあえずポン付けで。
コレで、ギブリⅡとシャマルの“入替の儀”がどーにか連休前に出来ました。
アトは、明日練馬で予備検査を突破するところまで出来ればと願っております。
午前中のハヤい時間のみ日カゲとなる位置で、「いつものフィニッシャー屋」さん。
お昼を回ったら、今日あたりは結構な炎天下。麦わら帽子も必要なワケです。
マセラティクーペカンビオコルサ(「名古屋のN」さん号)を慎重に養生して・・・
「シュ~!」まずは、運転席のシートから、座面に下塗りをしています。
同様に助手席も。コチラはダメージが軽微なんで一部分にアッサリと。
清掃済みリアシートの方にも、極くアッサリと補修を施してもらいました。
運転席も助手席も、見違えるようになって夕陽を浴びつつ輝いておりました。
ジャルディーノの方からヨメの叫び声。「あ、ケロちゃんが居るヨ~!」癒しだ。
「ドレドレ」と見に行った、今季初対面となるケロちゃんは小ぃーさいヤツでした。
いつものフィニッシャー屋さんは、細々した部分にも補修を施してくれております。
助手席側のドアトリムにも、縁の方に幾らかササクレがありますのでソレも。
ずいぶんと日が長くなりましたね。まだまだ今日も練馬に帰れ無さそうデス(泣笑)。

 ↑そんな感じで、GW連休直前のメカトリエでの業務はコレにて小休止。明日は練馬にまいりまして、連休前の残務を遂行したいと思っております。そーいえば、日本で初めて週休二日制を導入したのも松下幸之助翁だそうで・・・1965年(昭和40年)4月から実行されたようです。翻って、ようやくウチが週休二日制を導入出来たのは4年前。やっぱ超一流とド四流の差は14万8千光年くらい離れてるなぁ・・・。

 それじゃー、また明日。

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6 Replies to “マセラティシャマルとマセラティクーペカンビオコルサのインテリアを追い込んだ一日。”

  1. GW目前で駆け込み修理、整備ですね。なんとか間に合いましたね。明日をクリアすれば楽しいGWですね。

  2. 貴重な個体はこうやって守られていくんですね。
    大量生産大量消費社会とは別な世界がここに。

  3. たこちゃんは立派です。
    たこちゃんが経営者として一流だったならば。
    恐らく、私のような顧客を相手にはしまい。
    一流の経営者ならば、常に計算高く、損得勘定をせねば。
    それは、自らの為であり、株主の為であり、社員の為であり、社員の家族の為であり、最後に顧客の為であり・・・って、経営者って難しい。
    マセラティの創業者一族だって、レースを行う為にマセラティを興し。
    レーシングカーの技術開発に徹する為に経営権をオルシ親子に譲渡し。
    経営者とマセラティ兄弟の方向性に乖離が起こると、創業者側がマセラティを離れてOSCAを立ち上げたり。
    創業者一族が離れても、マセラティブランドは継続し現在に至り。
    技術者の情熱と経営は、必ずしも一致しないので。
    ただ、ワタクシメのつたないマセラティの知識のほとんどがマイクロデボ社とネコ・パブリッシング社発刊の書籍「マセラティ」なのですが。
    たこちゃん曰く「その書籍、結構間違ってます(笑)」だとか。
    まあ、どうでも良い事で。
    損得勘定が全てであれば、人生はつまらぬ。
    ですが、仕事である以上、儲けねばなりませぬ。
    マセラティ専門店と経営を両立し、全国の顧客に支持される、たこちゃんは素敵です。

  4. 今日もお疲れ様でした。

    中々大変な作業ですね。謹製デポ仕上げはこうして創られていくのですね
    この頃暑くなってきたので、無理はなさらず適度に水分補給してくださいね。

    ご安全に!

  5. 流石にこれは、首が「逆ムチウチ!」のように固まってしまいそうな姿勢でしたね。。。。キツイ。。

    そして密かに、たこちゃんズと当時、マイクロ・デポさんの「週休二日」の議論をさせて頂いたことは、35年人事屋稼業のサラリーマンとしては良かったと思っておりますよ!!

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