大暴騰?!ドコ吹く風・・・

 いやはや、ここんところの中古車市場は大荒れでありまして、完全に売り手市場化しちゃっております。今週の業者間オークションでは、ケン〇リGTR(モノホン)が6000万円超え、R33ニ〇モ400Rにいたっては、1億円超えですぜ、ダンナ(笑)。マジで大笑いするよな落札価格でしたが、せめて落札したのが国内業者さんであるコトを祈っておりますヨ。こういったネオクラシックカーに限らず、これからも続々と良質な中古車の海外流出が続くと思われますけれど、マイクロ・デポでは「良質な旧車を適価で皆さんに御提供し、出来るだけ御負担を掛けずに維持して頂く」ために、一見回り道にも見える匍匐の歩み(ゆえに納期は遅延し、修理にも時間が掛かる:泣)を続けております。なんでも新品や対策品がサクサクと手に入れば、どんなにラクになろうかとも思いますが、仮に入手出来たとて、ソレは法外な価格となり商品車やサービスに転嫁せざるを得ません。また目先の利益に釣られて貴重な旧車を海外に売ってしまえば、数年後に必ず自らの首を絞める結果ともなりましょう。せめて旧車を愛する顧客の皆さんの御理解と御協力をお願いしたいと思う次第です。ホントにマセラティ屋って(泣笑)・・・

「幸田のY」さんのギブリⅡ。時々運転席の足元に水滴が垂れてくると云う・・・
潜り込むためにダッシュボード左側裏のヒューズボックスとダクトをハズしました。
室内側から患部を“コンコン”と叩き、クルマのソトでは、打音の位置を探ります。
普段はカバーとワイパーユニットに遮られ、ほとんど見えない位置であるのが判明。
最奥部での溶接がマズかったのか、水が溜まるくらいに雨が入ると漏ってた様子。
ハズしたワイパーユニットも、ついでに動作をチェックして装着いたします。
ワイパーユニットをハズすには、フロントスポイラーもハズさにゃなりません。
続いて、どうしてもオイルフィルターを車外品に交換されるのを御希望なんで・・・
通常は狭いながらも、なんとか装着出来るフィルターも、ホンの数ミリの違いで・・・
ラジエターファンシュラウドを取り外せば、難なく取付は出来ました。
まぁ、車外品を設計するヒトは、現車の状態や年式に拠る違いを分かってないモンなぁ。
再びラジエターファンシュラウドを装着いたしましたら、ホントにギリギリです。
コチラもオリジナルの状態を再現するための作業でしたね・・・
ガッチリしたラジエターグリル枠。オモテはキレイですが、裏側は・・・
やはり30年の歳月には抗えず若干のサビは出ておりましたので、ソレを落とします。
さらに、樹脂製の格子に装着すべきアルミ製のモールは御約束の白濁を現じています。
モール裏側の取付用クリップをすべてハズしてから、ひたすらの手磨きを続けました。
上三本が磨きが済んだモノ。真ん中の一本が磨き途中。下の三本が磨く前の状態です。
たこヨメもバッコン作業のツメを行っておりますんで、ワタシも踏ん張らねば・・・
アルミモールの裏側に装着される樹脂製のクリップは全24個が必要です。
その一つ一つに洗浄とツヤ出しを兼ねた処置を行います。
一体、何千往復磨いたコトでしょう。ようやく納得の行くレベルに磨き上がりました。
モール端部は、予め格子に合わせた調整をされておりますので、それぞれ最適な位置に。
グリル枠をひっくり返して、いよいよ樹脂製の格子を取り付けてまいりましょうね。
グリル上部に取り付けられるエンブレムは、格子の上部取付ボルトも兼ねています。
コレで、オリジナルの佇まいを取り戻せたように思います。
如何でしょうか。この段階でグリル枠の表面も磨き上げておきます。
角度を変えて観察し、全体のバランスをチェックいたします。
そろそろグリルが取り付けられるように、コッチも準備しないとね・・・
経年で付着したドロヨゴレを取り除き、ワックスで磨いておきましょう。
取付も、コレまた難儀(泣笑)。上部六個の穴からタッピングビスで留めるんです。
グリル枠の裏側も仕上がって、格子の方は大小四個のクリップでガッチリと固定。
ハヒハヒとラジエターグリルをボンネット先端に固定して、リリースレバーを装着。
そして「ズドン!」ボンネットフードを閉めたら完成です。
ようやくワタシの知る往時の雰囲気を醸し出しました。ここまで長かったぁ。
コチラの方も、組立が済みましたんで、明日練馬で装着予定・・・一発でキマるか?!

 ↑このような感じで、今週も一歩一歩進んだのではありました。つくづく、法外に価値あるクルマを右から左の“濡れ手で粟”なビジネスが出来ない星のモトに生まれちゃってるようです(泣笑)、ワタシったら。

 それじゃー、また明日。

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5 Replies to “大暴騰?!ドコ吹く風・・・”

  1. 500Eのグリル、見事にキマりました。
    ビカビカで、オーラ漂ってます。
    明日も一発で決まることでしょう。

    明日は旅行につき、次回のコメントは日曜の予定です。

  2. たこちゃんの冒頭の口上を読んだだけで、「ああ、マイクロ•デポ さんでクルマ買って良かったなあ。。」と思った方々が多いのでは無いでしょうか。少なくとも我が家ではそう思っていますよ!
    (家内は僕の言うことは聞きませんが、たこちゃんの言う事は聞きます(泣笑!)。。。)

  3. 車も人気車種は、大暴騰ですね、円安だし、海外から皆さん、中○人以外はきてますから。趣味人としては、悲しような、嬉しいような、悲しさが、あります。
    マセラティにはこの波は来ていないようです。

  4. 旧車希少車の暴騰はまぁ経済が壊れてしまった証拠なのですが
    壊れたままでも進んでいくわけでして
    いつまでどこまで進めるかは神のみぞ知るでしょうね。
    コロナで世界中がひっちゃかめっちゃかになりましたが
    そもそもコロナ前にQE(金融緩和)をどの国もバカスカやってましたので、そりゃ経済歪むわな~という感想です。
    そんなことよりも、手の掛かるマセラティやベンツを再生していくことの方が尊いと思っています。

  5. 希少中古車の高騰は、健全では無いような。
    この価格帯では、趣味の範疇を越えており。
    クルマって原価償却資産で、放っておけば壊れるし維持費もかかりますから。投機の対象になるのが不思議です。
    いや、歴史的価値のある個体だったら別なのですが。

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