並行輸入自動車審査要領の一部改正、クルマ好きの周辺で物議を醸してますが・・・

 今日は、少々おカタいネタ。ま、実際に関わるのは専門家である予備検屋さん方なのですが、「現在は海外に在る程度の良い旧車を日本に持って来ても、ナンバーを付けられない(若しくは付けにくくなる)」ようになるのではなかろうかといった疑義を持たれているのが、先日発表された以下の文言なのです。「並行輸入車(新車も含む)の国内登録が困難になりそう」なんてのは大多数の国民にゃ興味の対象外(泣)なので、あまりマスコミでも大きな報道は成されていない様子。しかしながら、このハナシはココ数日の間にSNS上を飛び交い、アッという間に拡散いたしまして、今では「尾ひれ背びれ」の付いた拡大解釈もなされているという有様。まず「並行輸入車 登録できなくなる」ってググッてみてください。「その多くはデマである」と火消しに躍起となっているメディアもあるようですから、一旦は、そんなサイトも御覧になるのをお奨めします。その目的は「書類やラベルの偽造など、インチキが一層し難くなる」ところにありますので、これまでも真面目に業務を遂行してきた遵法的業者さんにとりましては、むしろ顧客からの無理強いを断り易くなるゆえに歓迎している向きもあるようです。真相は如何に。

別紙1ページ目。
別紙2ページ目。

 ↑ま、この文言のドコに問題点が在るのか、というのは一見して分り難いですよね。詰まる所、何か重大な事故でも発生した時に、その責任の所在をはっきりさせておくための各自動車製造メーカーからの言質(上記文面内にある、各“ラベル”や“技術基準等の適合性を証する書面”がその役割を果たす)の獲得を、国内で予備検査や登録をしようとする者自身がメーカー発行の原本を提示するコトに拠ってしか果たせなくなる(果たせ難くなる)といったモノであるようです。そもそも、こういったラベル類を持たない時代(1995年頃以前)に製造されたクルマたちにも、コレに類するステッカーなりプレートなりが各車各様に付いてはおりまして、ソレを証拠として提示するという在り方は今まで通り(であろう)とのコト。まぁ実際には、個々の担当者の解釈に任せる(現場対応)という旧き良き時代の在り方から、グレーゾーンを狭めて厳格化したゾという雰囲気を、このタイミングで明文化したモノなのかも知れませんが、ワルいコトをするヤツのおかげで、善良な「ただ旧いクルマが好きなダケの人々」までが、窮屈な思いをするようになっていく風潮には、時節柄、考えさせられるところがありますね。一旦厳格方向に決まってしまった法律や規範が、後の世に緩んでくれる可能性は、まぁ~ずホトンドありませんからね。「くわばら、くわばら(泣笑)」

 実際に、これから海外より意中のクルマを並行輸入して持ってくる場合には、現地でレストアを施した時に本来付いていたハズの識別ラベルやステッカー及びプレート類などを欠損させたり紛失させたりしていないかをしっかりと現地に赴き現認してからコトに臨まないと、日本国内に上陸させてから未来永劫ナンバーが付かなくなっちゃうという憂き目に遭う可能性が高まったコトは間違いの無いところでしょう。一市井のクルマ好きのために、製造メーカーが「コレは斯かる技術基準をクリアした弊社製造のクルマでございやす」なんて文書を発行してくれるとは到底思えぬからです。また、製造メーカーが消滅しちゃってる場合だって、旧車の場合には極くフツーのコトですからね。「御用心、御用心」

 ともあれ、世間(ほぼ全世界)の風潮は、目下のところEV化に驀進中であるコトはハッキリしております。旧いクルマにとって逆風であるコトには変わりありません。現実に、ここ数年間の間にも、既に国内で登録されている旧車の継続車検や、一時抹消車の中古新規車検(予備検査も)時に課せられるハードルはジワジワと上がって来ているのを感じています。旧車の改造車などが大量に検挙されたりする事例が続きますと、今後より一層困難なハードルを課せられてしまう(伴うコスト高も)コトでありましょう。旧車を愛すればこその提言でございました。

 それじゃー、また明日。

-------
愛車を御手放しになりたい方は、コチラ:車輛売却時にも、当店に持ってくるのが結局ラクでお得ヨ。マセラティじゃなくてもね。をどうぞ。

-------
マセラティでイッてみよう!Part2・Part3・V3(ヴイすりゃ~)・ア~マ~ゾ~ン(笑)!!を通したすべての過去記事への一気到達用ページへはコチラ:マセラティでイッてみよう! 過去記事月別アーカイブ(ア~マ~ゾ~ン新版)からどうぞ(ヒマつぶしに最適!)。

4 Replies to “並行輸入自動車審査要領の一部改正、クルマ好きの周辺で物議を醸してますが・・・”

  1. >その目的は「書類やラベルの偽造など、インチキが一層し難くなる」ところにありますので
    何やらワルサしていた業者もいるのでしょうね。善良な業者が割を食う結果に…
    かつてリーマンショック後かなんかでイギリスの中古車をWebでみたら、ポンドの暴落もあって驚くほどの激安物件ばかりで、どうにか個人輸入できないかなぁなどと夢想した記憶があります。
    懐かしいです。

  2. 旧車並行輸入は厳しくなりますね。
    やはり乗りたい車は乗れるうちに乗っておきたいものですね。

  3. 山梨出張でバタバタしておりコメント遅くなり、あいすまぬ。
    てか、お呼びで無いか。
    それで、添付文章も|д゚)チラッ見しただけで十分に理解してはいないのですが、書面を偽造したフトドキな輩のせいで、並行輸入車の関係者が迷惑を被るとは。
    書面の偽造を厳罰化すればいいのに。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。