マセラティクアトロポルテⅣ前期型のドアトリムを、アレやコレや直しながら取り付ける。

 昨日の記事ではね、「たった一枚のビニールシートを張るというダケのシゴトにも、こうした様々なドラマが生じてしまう」と云う文言でシメましたが、本日は「ただドアトリムを付けるダケなのに、ドコまで下準備しなけりゃならんのヨ(泣笑)?」といったハナシです。まぁ、昨日の続篇といった具合。オモテは強風が吹き荒れておりましたので、シャッターを半分降ろして場内に籠って作業に勤しむ一日となりました。

昨日は完成に至らなかった、助手席側(右)のフロントドアトリム。
トリム下部をドアパネルに固定する樹脂のクリップが本来の位置に付いていませんでした。コリャ付くワケ無いよね、穴が筒状に成型されてるんだモン(泣笑)。新車作る時に、トリムのベース板(FRP製)を削る工程を忘れた物品がアッセンブリーラインに供されていたのでしょう。「こんなの組めるワケ無ぇーじゃん」と現場の組立係は開き直るコトでしょうけれど(笑)。
とりあえず、100均のリューターで挑戦、あえなく撃沈(泣)。
こんな時ゃ、電ドリに限る。「ちょんわ、ちょんわ、ちょんわ・・・」
で、今度は反対側、運転席のトリム。そもそもコチラは、バフバフとドア開閉のたびにトリムの下側が浮き上がって来ていたんですが、浮くワケだよ、クリップ穴が欠損してて留まってないんだモン(泣)。
3つあるウチの2つが、FRP折れで無くなってましたケド・・・
ドアのパネルを確認すれば、ナニやらアヤしげな後付けステーが。
あ、コッチ側にも。ただL字断面のステーを付けてどうしようと・・・
想像通り、昨日防滴シートをコッチ用にも切り出しておいてヨカッタ。
ま、今一度、全バラってコトで(泣笑)。
「そろそろ、硬化したかナ・・・」
超強力エポキシパテで欠損部位を形成いたしました。
このままウマくクリップが装着出来るとイイんですが・・・
あ~、どうにか一発でキマりました。まずはホッとして昼食タイムに。
ワタシがメシを喰ってる間に、三男さんがステーをハズしてくれました。
ノーマル状態じゃないマセラティは気持ちよくない。ようやく見慣れた状態に。
で、今度はドア灯が付いてないやと思いきや、ドア内部に電球ソケットごと転がっておりましたわ(笑)。レンズ後端のソケットを受ける筒状部分が、電球の熱により欠損しておりましたんで、樹脂を流し込んでの成形作業を。
取り付ける時はワンタッチ。レンズはドア内部から手を入れなきゃハズれませんが。
ほぉら、出来た(喜)!
んなヨロコビも束の間、ドア下を照らす電灯も内部崩壊してるコトが判明(泣)。ココは、電球をヤメて、LED化して直すコトに。
装着前に点灯試験。メデタク一発でキマりました。
電球の時は、取り付けると点かなくなっちゃったりするんですが・・・
あ~、取付後もチャンと点灯いたしました。こりゃメデタイ!
インナーシートを昨日同様の手順で装着し、両面テープを貼り巡らせます。
両面テープの保護紙をハガして・・・
アウターシートを貼り付けます。この段階で、全臓物(ウインドーレギュレーター、電動格納ミラー、集中ロック、ドア灯、ドア下灯)の動作チェック。
そして、アッパートリムを装着し、前後の紐トリムを貼り付けます。ココでもう一度、ウインドーの開閉とロックの動作を確認します。トリムを付けるダケで調子が変わる場合もあるんですから、ホントにスゴい作り(笑)です。
補修に補修を幾重にも重ねて、ようやくアンダートリムも無事装着完了!
オマケ:目ん玉も曇って来ちゃったんで、再々度のクリーニングです。

 ↑といったワケで、既にウインドーレギュレーターや集中ロックを完全に作動するようにいったん調整してある状態から始めても、途中の工程ではせっかく締めたネジを緩めたり締め直したりする必要が出てくる場当たり的設計(アチラを立てればコチラが立たず状態)なので、またそれぞれが調子を取り戻すように調整し直しながらホカのすべてもキチンと動作させつつ、内張りトリムの美観を損なわずに組み立てる作業は、朝からほとんど休みなく従事しても、御覧のようにドア一枚ダケに丸一日掛かってしまいます。「今日は何ミリ進んだの?オレ(泣笑)」

 それじゃー、また明日。

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6 Replies to “マセラティクアトロポルテⅣ前期型のドアトリムを、アレやコレや直しながら取り付ける。”

  1. たこちゃんの大変さに比べれば、今の状況たいしたことないな。
    必ず解があることを教えてくれている内容と受け取りました。

    本日坂上二郎さんの命日。
    明日は東日本大震災から10年。
    頑張りましょう。

  2. 美しきものは繊細で儚いものなのか、それにしても、大変過ぎる。だからこそ完調となった美しきものは素晴らしいのでしょう!オーナーさんとたこちゃんに乾杯!

  3. クアトロポルテの剥き出しのドアトリムにお目にかかる機会は、このブログぐらいしか無いのですが。
    普段見えないところだと言っても、貧相な継ぎ接ぎ応急処置では残念な気持ちになります。
    やっぱり、たこちゃんの仕上げは見えない箇所でも美しいですね。
    こうでなくては。

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