旧交を温めた夕べ

 ワタシには、いわゆる旧友と申しますのが極く僅かなんですが居りまして、疎遠になって随分と経った今年に入ってから、有難いコトに、なんだか次々と先方から声を掛けてきてくれる現象(笑)が続いております。皆、還暦を目前に控えて急にムカシの仲間の顔でも見たくなってきたんでしょうかね。昨晩も、中学生の時に一緒にブームにハマり、日曜の早朝からチャリ漕いでスーパーカーを見に行っては写真を撮ったり、文化祭に出品するプラモデルを夜なべして共に拵えたり、日がなミニチュアカー屋に通いつめていた仲間であり、長じては2つの自動車メーカーのデザイン畑を国際的に渡り歩いた旧友と、いつものホルモン屋さんにて差し向かいで呑みました。会うのは10余年振りで、おそらくは、酒を酌み交わすなど初めてのコトだったんですが、開店から店が閉まるまでの6時間に亘って、ロクに会っていなかった40年の間に起こったアレコレを交互に発表し合う夕べと云った感じとなりまして、ハナシが尽きるコトはありませんでした。ワタシの方は社会的には大したコトになっておりませんし、容貌も老いを隠せなくなっておりますが、長身痩軀で白髪の一本も無い彼は、中学時代とまったく変わらぬ雰囲気でホルモン屋さんの入口を首を竦めるように入って来るや「ああ、その声、その笑い方だヨ・・・」と、挨拶するワタシのダミ声を、感極まったように懐かしがりながら座敷に坐ってくれました。やっぱりリアルな音声って懐かしさを喚起するんでしょうね。久し振りの邂逅を目前に控えては、元大手自動車メーカーの管理職と零細自動車屋の主人では、経験してきたことも見てきた世界も大きく乖離しているのではないかと、一抹の危惧の念を抱きつつ若干の緊張感すらありましたが、同世代人でなければ分かり合えぬ部分を、お互い一瞬にして理解し共感し合えるところが、サスガに元同級生ならではと嬉しく思いました。立場は異なれど、クルマが好きで好きで自動車業界を本職とした身。EV化の波など今後の自動車産業の展望やら、旧車の行く末まで、ホルモンを肴に談論風発したかと思えば、お互いの家庭環境やお互いの自動車趣味ライフを報告し合ったりと、ハナシはあっちゃこっちゃに飛びながらも深夜に及びました。そのうち奥さんと一緒に、長年の愛車ロータスヨーロッパスペシャルで千葉拙宅まで遊びに来てくれるのを願ってやみません。「まだまだ話足りないヨ!」

追伸(笑):うっかりハナシに熱中し過ぎて写真を一枚も撮ってなかったぁ(だから、本日は画像無しなんデス:泣笑)・・・

 それじゃー、また明日。

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8 Replies to “旧交を温めた夕べ”

  1. そんな御経歴の旧友をお持ちでしたか。
    スーパーカーブームは単なるブームではなくて、多くの人の人生に影響を与えましたね。
    純粋な心の時に、ああいう衝撃を受けた方が人生は面白いと思います。

  2. 素晴らしいひと時でしたね。なんだか力が湧いて来ます。
    が、自分を振り返るとこう言う友人っていないかも(大泣)。。。

  3. 若い時代を濃く共有したり、そのときは薄くても実は同じ嗜好を持っていることが後からでも発覚したりすると、気の置けないつながりが今更ながらできたりするものなのだと、自分も五十過ぎて実感しています。気づかないうちに醸されていた古酒というか。
    信長ならもう死んでる年齢ではあり、有難く。

  4. いい話ですね。
    旧友って、年を重ねてもあの頃と同じバカ話ができるのが良いところです。
    こちらも元気を頂きました。

  5. いやいや、いい話。
    年をとってから知り合った友人とのお付き合いは、何かと気を遣うものですが。
    子供の頃の友人ですと、子供の頃に戻って何の気兼ねもなく、話せるのですが。
    子供の頃からの友人とは、なかなか会う機会が無く。
    この再開は、大切ですね。

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