ハカって、バラして、直して・・・

 今日もカラっとした好天に恵まれたメカトリエ界隈でしたが、午前中は強い北風が吹き荒れておりましたんで、少々ツラかったッスよ(泣笑)。それでも、お昼を回ったところから徐々に風も治まって、14時くらいには快適な雰囲気となりました。ソレがまた夕方になりますと一気に気温が降下いたしますんで、服装の調整がたいへんではあります。

本日も絶好の屋外作業日和。今日は練馬から三男工場長もヤッてきて部品取り作業も。
御下命の最低地上高計測から。100均ヤスリがちょうど10センチ。ゲージにしよ。
長い角材の先端にヤスリを直角に貼り付けて、オズオズと車体の下に差し入れます。
ああ、フロントスタビライザーの取り付けステーが、いきなり引っ掛かる(泣)・・・
エキゾーストパイプの前方部分も、やっぱり引っ掛かる・・・
こうなると、そもそも見てくれが低そうな触媒前端は、サスガに引っ掛かる・・・
車体の前方から覗き込むと、こんな感じ。こうして見ると、イケてそうなんだケド。
後方から見る。コチラは、いよいよイケてるよなぁ・・・
さ、コチラも佳境を迎えておりますんで、作業を開始いたしましょ。
画像がボケてる(ピントが合わんのヨ:泣)んですが、中心にナットがありまして・・・
拡大してもボケてますが、コイツがトレなくてダッシュボードを降ろすハメに(大泣)。
何しろ工具が入らないんで、ナットを半時計方向にカキカキ掻きつつ回しております。
ある程度までナットが緩んで出てきたら、ようやく7mmボックスレンチの出番です。
「嗚呼コイツめ、恨めしいコトよ・・・」
で、ようやく裏側のダクト部分がハズれてくれまして・・・
その中に、こんなのも居るからタマラナイ(泣)、ウッドパネルの固定ステー。
単にアルミステーを曲げて抜け止めとしているなんて、嗚呼!
ウッドパネルから、さらに構成要素を取り除きますと、こんな感じ。
ワタシの場合、「L」のマーキングは、「一番左側だヨ」を意味しております。
細かい部品がバラけぬようにテープで纏めておきまして・・・
ソレらをそのままダクト本体に貼り付け、ヒトまとめにして保管いたします。
コレでようやく、ダッシュボード左側の小さなウッドパネルが単体となりました。
今度は、一番右側のヤツにイッてみましょう。ココにも工具が入れられなかったのヨ。
ダクト部材を留めてるナットをハズせば、相手のボルトはプラプラなのが分かります。
裏のステーを真っ直ぐに戻し、シリコンオフを潤滑剤として樹脂ベラを差し入れます。
このあたりはウッドが細く造形してあるんで、クラックが入らぬよう慎重に・・・
上辺が済んだら、下辺も同じように。ヘラはヨコ方向に動かすと革にキズ付きます。
樹脂ベラをザクザクとタテに差して行き、すべてがハガれるとパネルが浮き上がり・・・
脆弱な時計穴の部分は後ろから押し出すようにして・・・
こんな感じですからね・・・
ついにウッドパネルをコワさずにハガし取るコトが出来ました。
コレが上辺。結構皮革部にウッドパネルが喰い込んでいたのが分かりますね。
コチラが下辺の時計周り。ガッチリとメリ込んでましたわ。
コチラにも、バラす前にマーキングをしておきましょうね。
本個体は以前にもダッシュボードを降ろし、ヒーターケースリビルドを行っています。
まったく劣化していないウレタンフォームは、ワタシが貼っていたモノですから。
エアコンの吹き出し口をすべて取りハズしまして、ウッドパネル単体となりました。
裏側から見れば、こんな感じ。
何時見ても、ホントに凝ったコトがしてあります。コリャ木工の民芸品です。
工場長の方は、ようやくお目当てのパワステ高圧ホースを取りハズせたようです。
そのハズしたホースを、さらに直して使わねばならぬと云う・・・嗚呼、匍匐前進!

 ↑「大体ね、販売するに際して最低地上高がたびたび問題となるクルマって、どーよ(泣笑)。」「部品・部材はイチイチ直しながら組み直さねばならないクルマって、なんなんだよ(大泣笑)。」「新品部品、ぷり~ず(泣)!」・・・と、毎回嘆きつつ踏ん張り続けて、貯めたノウハウが25年分。モチは餅屋で、マセラティも専門店で(笑)、ね。

 それじゃー、また明日。

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8 Replies to “ハカって、バラして、直して・・・”

  1. モチは餅屋でっ、て言葉も、意味は分かりますが、餅屋さんなんて馴染みがありませんから。
    マセラティは専門店マイクロデポって、これはしっくりきますね。
    マセラティは専門店、と言ってもマセラティディーラーよりもマイクロデポの方が遥かにノウハウがありますから。
    クルマの地上最低高とフロントスタビライザー・・・って、ロータスヨーロッパみたいです。
    「しまった、スタビライザーを打ったか!?」by風吹裕矢
    この後、ロータスヨーロッパの解説が・・・。

  2. スタビに限らず、まあ色々打つものはありますよね、人間だもの。あちがった、ギブリさんだもの。
    部品どり ゲトラグもあれば いいのにな
    (読み人知らず)

  3. ウッドパネルの取り外しは、繊細かつ大胆さが必要ですね。
    パワステ高圧ホースの取り外しも然りです。
    この季節、気候がいいので集中できると思います。

  4. 地上最低高を確認されるとは、駐車場とかがスロープアプローチなのでしょうか。
    何にせよ。このような極上個体、羨ましい限りです。

  5. 時計部分のウッドパネル
    外すときに「折れるでしょ!」っていう作りですね。
    さすが餅は餅屋です。
    最低地上高、シャコタンヤン車でもないのに…

  6. 後出しコメント:クアトロポルテ、ギブリとかのウッドパネルは、結構作りが凝ってますね。エアコン吹き出し口の固定ボルトが表にでないようになっていたり。。。

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