マセラティギブリⅡ最終型のクォータートリムとリアトレーのウレタンフォーム張り替え

 ワタシの切なる願いが天に通じたか(泣笑)、今日の東京練馬は、ドンヨリ空で湿気もムシムシではあるものの、朝から夕方までの間、ほとんど雨粒がオチてくるコトもなく、なんとか予定通りに作業を進められました(喜)。やっぱ真剣味を以って一生懸命願ってみるモンですね。

昨日も出て来たコイツらが、本日の主役級の俳優さん方(ワタシは鬼シバキ監督:笑)。
只今、絶賛内装バラシ中の、マセラティギブリⅡ最終型(「幸田のY」さん号)用デス。
土曜日に分解してみたら、ベースの樹脂板が経年変化でヒビヒビのワレワレ(大泣)。
無数に存在するクラックに、樹脂を流し込んでは少しづつ修理再生を進めます。
一部は大きく反っており、バーナーで表面を軽く炙って整えます。
少し炙るダケでも、表面の表情が変わってまいります。雰囲気が出たところでストップ。
途中で降雨になるコトも睨んで、場内は“いつものフィニッシャー屋さん”の作業場に。
グロメット穴には、御覧の様に別ペーツとなるウレタンフォームを入れます。
まずは、比較的ダメージの少なかった方から、ウレタンフォームを貼って行きます。
穴を塞ぐウレタンフォームには、接着剤を塗らないのがミソ(溶けちゃうから)。
ダメージの大きかった側にもウレタンフォームを貼れば・・・うん、バッチリだ。
今度は、千葉拙宅に持ち帰り洗って乾かしておいたアルカンタラ部材を載せます。
接着剤を噴霧し、アルカンタラを元通りに貼り付けて、左右のバランスを整えます。
今度はリアトレーの方。ベース板の劣化したウレタンフォームは除去してあります。
やはり、生地全体を元通りの位置にふんわりと載せて準備を整えます。
三等分くらいの感じで接着剤を噴霧してはふんわりと記事を載せるように接着。
のりしろ部分を裏側に折り返して接着乾燥後、トレー本体に載せてナットで締結。
クォータートリムも組み立て直します。コレは右側のトリム。
コチラは左側。この段階でスピーカーを付けておくべきかとナヤみつつ・・・
やっぱり付けておくコトにいたしました。コレ、結構難儀な作業なモンで。
スピーカーとカバーを、アルカンタラを貫通させつつタッピングビスで留めるんです。

 ↑この一連の作業、何気なくヤッてるケド、結構たいへん(あんまり詳しく書いてないところにこそ、難儀さの深淵がある:泣笑)なのヨ。

 いつものフィニッシャー屋さんは、今もデポ場内で運転席とドアの把手部分とセンターコンソールのヒジ掛けを表面補修の上で塗装してくれています。一つ一つを分解補修して、見違えるように生まれ変わったトリムとシートをハヤく入れてみたいモノです。今日は、夜ナベかナ。

 それじゃー、また明日。

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5 Replies to “マセラティギブリⅡ最終型のクォータートリムとリアトレーのウレタンフォーム張り替え”

  1. 「デポさんの一連の作業、何気なくヤッてるケド、結構たいへん」です。
    ありがたや、でございます。

  2. 1枚目の写真のアルカンタラ、一体どうやって履いたら良いのでせう。
    ま、まさか!
    これほどまでに危険且つスタイリッシュなアルカンタラの着こなし術があっただなんて。
    ヤバいぜ!

    今回のブログを最後まで読んで理解しました。
    このアルカンタラは履くものでは無かったのですね。
    それにしても、このギブリⅡの内張り再生術、まさしく超絶職人芸であります。

  3. 本日は雨が降られなくて何よりでした。
    ベースの樹脂板、どこのパーツと思いきや、リアのクオーターパネル部分なのですね。
    なるほど、こういう造形かと納得。

  4. >穴を塞ぐウレタンフォームには、接着剤を塗らないのがミソ(溶けちゃうから)
    ほうほうなるほど(←分かっていない

  5. ウレタンだとまた劣化してしまうけど、、、、それの代わりになる劣化しにくい部材はないのでしょうか?!かといって、樹脂プレートに直にアルカンタラ貼るのもね。気泡緩衝剤じゃふかふかし過ぎるか。。。。

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