マセラティクアトロポルテⅣ V6エヴォルツィオーネのドアミラー脱着分解修理

 はい!ついに営業日という意味では年末ラストの土曜日を迎えてしまいました。朝からテンテコマイの一日ではありましたが、現場作業をしつつ、静岡からのお客様(Kさん、遠方から有難うございました。大好物のお土産にも感謝!)に御試乗・御高覧を賜ったりして有意義な土曜日となりました。あ、実は昨晩にね、ついに禁酒を解いちゃったんです(笑)。この一か月の間はホントに一滴も口にしなかったモノですから、久しぶりのアルコールはどのように作用するのかと・・・いきなり呑んで、今晩のホルモン忘年会でイッてるワケにもいきませんからね、練習&実験をしておかないと。九州の麦焼酎をお湯割りにして2杯頂きましたが、大丈夫でした(喜)!今晩もチョット自制しとこーっと。

 昨日の予告通りに、マセラティクアトロポルテⅣ V6エヴォルツィオーネ(「相模原のM」さん号)のドアミラー不調を直すため、本日は朝からドアトリムの分解より作業開始となりました。その顛末をば。

さぁ、まずは元気よくドアトリムをハズしましょう!
ドアインナーノブベースにある目隠し蓋をハズします。
タッピングビスのアタマが出てきますので、プラスドライバーで取ります。
樹脂ベースの嵌め込み部分を欠けさせないように慎重に浮かせてハズします。
ドア下灯ユニットをプラスドライバーでハズします。
緩んだビスを一旦引っ張り出し、そのまま本体を浮かせて取ります。
中から、カプラーが出てきます。
カプラーは、ロックノブをツメ先で押しながら引き抜きます。
ようやく、トリム固定ビスのアタマが見えました。
ココは太いプラスドライバーを用いて脱着します。
かがみこんで見ながらの作業はたいへんツラいので、ピッタリの工具が必要です。
続いて、トリム後部にあるリフレクターを樹脂ベラで浮かせます。
ココは、寒い時期になると固くなるので折れるコトも多いです。無事にハズせました。
先ほどと同様規格のビスで留まっています。

 ・・・ホントはこのあとに、パワーウインドースイッチ群をハズして、その中に隠されたビスを取る行程がありますが、精神集中を要するので写真がありません。ビスをとったらトリムがハズせます。

ドアトリムをハズすと、ようやくドアミラー固定ビスのアタマが出てきます。
ドア内部から、ドアミラーの結線をオモテに引き出します。
4個のカプラーを抜き、分離しておきます。
コレも先ほどの規格のプラスドライバーで緩めてまいります。
固定ビスをハズせば、ドアミラーが土台ごと浮き上がります。
ハーネス群をドア内部から抜き取ります。
ハズしたドアミラー(左側)の底部。マニエッティマレリとマセラティのマークが仲良くレリーフされています。こういうの、何気にカッチョいいな(笑)。
ベース部分とミラー本体を結合しているビスをトルクスレンチで緩め取ります。
御覧の様にベース部分とミラー本体を分離いたします。
ベース部分に付いている雨滴防止パッキンを徐々に抜き取ります。
結構しっかりと防滴仕様になっているコトが分かります。
値札シール(笑)みたいなヤツには製造年月日らしき記載がありますね。
ベースからハーネス群を抜きとって、本体ダケになった状態。
ミラーを強引に捲り、隠してある固定用タッピングビスを一箇所取ります。
露出している2本のビスは後から取ります。
ケースの穴へとハーネス群を送り込みながら、臓物を抜き取ります。
露出した臓物(機構部分)。ピンクのコードは外気温センサーです。
カガミのベースは2個ヒト組×4箇所の樹脂爪で留まっているダケです。
機構部分とカガミを分離した状態。
2本のコードはカガミの曇り取り熱線用。間違わないようにマーキングしておきます。
ようやく故障原因に到達。モーター音はしてたケド動きませんでしたからね。
モーターに付いているピニオンギアがギザギザの付いた樹脂ラックを動かします。
そのラックが根こそぎハズれていたというワケ。ラックが折れてなくてヨカッタ!
ここまで分解しちゃったので(泣)、折角だからとケースは鈑金塗装工場へ。
残された品々は、すべてパーツクリーナーで清掃しておきました。
ラック頭部の丸坊主がハズれていたのを、定位置にはめ込んだ状態としました。
一旦、結線して、動作確認いたしました。コレでメカニカルトラブルは解決です。
ボディ側もキレイに汚れを除去しておきました。
ミラーの方は、とりあえず塗装のアガり待ち。今度は右側との闘いデス(泣)。

 ↑こんな感じで、原因探求に成功したあと、他のドナー品を探しまくる手間が無いままに直せちゃうなんて事例はメッタなコトではありません(本日の例ですと、樹脂ラックが折れているモノと思ってました)ので、今日はホントにラッキーな気分です。さぁ、これから今夜はホルモン忘年会!昼メシも喰いそびれちゃってるし、喰うぞ!呑むぞ!!

 それじゃー、また明日。

8 Replies to “マセラティクアトロポルテⅣ V6エヴォルツィオーネのドアミラー脱着分解修理”

  1. クアトロポルテⅣのドアミラー脱着分解修理作業は、かなり神経を使う事でしょう。
    たこちゃんぐらいに超絶に精神集中されますと、サイコキネシスが発動したりして。
    デポさんの御仕事にはフォースが必要なのです。

    只今、光が丘公園におります。
    素肌にチェロを抱き、ホルモンの宴に向かっております。

  2. いや、デポさんのお店前まで、素肌にチェロを抱えて行ったのですが、偶然にもデポさんの玄関に分島花音さんがいらっしゃいましたので、そこでバトンタッチしまして。
    ワタクシメはそこで服を着てホルモン屋さんへ。
    分島花音さんは素肌にチェロを羽織り、アルバムジャケット写真の撮影に向かったのです・・・たぶん。
    いやいや、本日は魑魅魍魎の集うマイクロデポさんの百鬼夜行忘年会。
    毎日忘年会してるなら、少しは肝心な事を覚えていても良さげなのですが。
    肝心な事を覚えているのは、たこちゃんだけ。
    せめて備忘録会にしませう。
    皆様、ありがとうございます。
    楽しかったです。
    では、良いお年を。

  3. 参加の皆様、ホルモン忘年会お疲れ様でした。
    いいお客様が来場され、苦労した甲斐があり部品交換することなく修繕完了。
    この流れは、きっと来年に続くことと期待しましょう。

  4. 大江戸線最終で無事帰宅できました。
    今日は久しぶりにバンバンまで。
    楽しい時間を満喫させていただきました。
    また来年もよろしくお願いいたします。

  5. ホルモンで
    忘年会を
    カラオケも

    皆様無事に帰宅されたようですね。
    今年1年も後少し、風邪を引かず、良い年を過ごしてください。

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