今さらながら、架空戦記モノにハマってるの~震電と蒼莱~

 ま、ハナシが長くなりそーなんで、掻い摘んでイキたいと思いますけれども、ヒト月ほど前に“夜のネット徘徊(笑)”をしておりましたところ、「俺の牧場」って云う、サイト名からしてアキラカにヘンなオーラを放っている課金制動画サイトの存在を知りまして、月々400円のところ、開始月ダケは無料でお試し出来るという口車(笑)にホロっとノセられ、とっとと入会登録を済ませてしまいましたのが始まりでして。

 当初のラインナップは宣弘社プロダクション制作の特撮モノがメインで、その中でも比較的メジャーな月光仮面とか光速エスパーなんかも在るんですが、ソレはまあ置いといて、どうしても視聴してみたかった幻の特撮スポ根モノ“ガッツジュン”にようやくありつけるコトが出来たのがワタシ的には大きな入会動機ではあったものの、コレが昨日現在第8話までアップされているんですが、一向に続きがアップされてこないんです(泣)。そーこーしているウチに、東映系特撮のメジャー作品であるキャプテンウルトラジャイアントロボも突如として追加され、感涙に咽びながら日々拝観していたワケですが、コレも5話くらいまでアガったところで、その先が出て来ない。しばらくのヒマつぶしに特撮アクション関係のテレビ番組は、主役の中田博久サンがもんのスゴく悪役顔(だって仮面ライダーアマゾンではガランダー帝国の首領ゼロ大帝だモンな:笑)なので、ちっとも明智探偵に見えない(キャプテンウルトラにも云える:笑)名探偵明智小五郎シリーズ 怪人四十面相を始めとして、琴姫七変化遊星王子まぼろし探偵に至るまで現在アップ中のモノはすべて制覇してしまい、仕方が無いんでアニメの部に行き、紅三四郎とかハクション大魔王(初代)宇宙エースなどのタツノコアニメに次々とチャレンジしたのですが、意外と面白い紅三四郎以外は、コドモの頃にもあんまり好みではなかったんで、今一つノメリ込めず、さりとて750ライダーの実写版というのが2作アガってるんですが、コレがマンガを実写化しちゃイケないヨの典型例みたいな作品でして・・・

 「ホカに何か観るモンないかなぁ(もう課金が始まってるし、元トラなきゃ:笑)」とアニメの部を良く見れば、OVA作品が数作出ている模様。ソコで昨日の夜「紺碧の艦隊」っつー、第二次大戦をモティーフとした架空戦記モノ(ある意味、オカルトSF?)を観始めてしまったら、一話45分モノ×6話を一気に制覇するハメとなりました。とにかく日本人的精神性のワタシが観た場合には、ノドの奥のツカえがトレると申しましょうか、まさに留飲を下げる状態となったワケです。面白いヨ、コレ(笑)。あ、ちなみにワタシはいまだ未見ながら、姉妹篇であるらしい「旭日の艦隊」の方も併行してアップされてます、ヨロシク。

 で、んなこたぁどーでもいいんですが、その劇中には架空の潜水艦群や艦船群を始めとして、各種兵装や航空機群も、虚実取り混ぜて登場いたします。そのような中に「高高度局地戦闘機(高高度単能迎撃戦闘機) 蒼莱(そうらい)」っつーのがございまして、米軍が日本各地の都市爆撃を開始する中、帝都爆撃(史実の東京大空襲に相当)用にも繰り出した最新鋭(もちろん架空世界での)超重爆撃機「B-30」のさらに高空を飛べるという設定になっており、土浦航空隊所属の初期ロット16機が13機もの超重爆撃機を上空からのピンポイント攻撃に拠って、ものの数分で全機撃滅するという帝都防衛のくだりが泣かせます。

 また、その蒼莱自体が、高高度を保って本土上空に飛来する敵爆撃機の爆撃ミッション開始前に叩いてしまうという、専ら本土防衛(爆撃の惨禍を阻止)のためだけに開発された(航続距離は極端に短いので侵略戦争には使用せず)というところがパーパスビルドマシーンたるランチアストラトス(奇しくも成層圏:笑)みたいでロマンを感じます。15分ホドで13000メートルの高空まで上昇が可能であるという驚異の性能を以って、巨大な超重量級爆撃機を完全に殲滅出来るという本土防衛戦の要とも云うべき機体です。

 その蒼莱は、実際の大戦末期に初飛行を済ませながらも実戦投入には間に合わなかった“震電”の延長線上に在る機体という設定になっております。ソコでワタシの中に「ワルいプラモのムシ(笑)」が湧いてきちゃったんです。「震電と蒼莱を同スケールで作って並べてみたい」と。

「九州飛行機・空技廠 J7W1 試作十八式 局地戦闘機 “震電”」の在りし日の姿。コレは良く目にする(おそらくは公式写真?)サイドビューのカットです。
このリアルに存在した震電では6枚翅のプッシュ式プロペラでしたが、架空の蒼莱では8枚翅(二重反転八葉プロペラ:音出ます、注意)となります。
もうすでに、震電の段階でコレがホントに飛べる機体だとは俄かに信じがたいSF的なユニークさを湛えております。蒼莱ではキャノピーがジェット戦闘機様に無骨なステーを持たないスムーズな形状となっています。バキュームフォーミングで作るしかなさそう・・・
蒼莱では、機体後部に積まれたエンジン直上部(垂直尾翼の間あたり)に過給機が露出して取り付けられています。ソコは全部パテで成形しなきゃならんのか・・・
コレは、参考資料のモノホン震電のノーズコーン部分。よく残ってたよなぁ。ココが我が国ではないのがカナシイですが。
コレはソレを室内後部バルクヘッド側から眺めたの図。
コレは機体最後部のエンジンベイと主翼の付け根部分。

 ↑今はマボロシのよう(泣)なリアル版ダメ男の集いに於きましては、そもそも「第二次大戦時のレシプロ機を作り成田の航空科学博物館のコンテストに出品する」という命題より始まった経緯がございまして、そのような中で、「ひこうき班長」さんと「町内会のM」さんより、「コレ、スゴイですから作ってみてください!」と押し頂いたまま着手していない2個の模型を思い出したのです。ソレは奇しくも造形村というマニアックなブランドがかつて販売した1/32という大スケールの震電(今では入手困難らしい・・・)なのです。箱を開けた瞬間に「今日はヤメとこう(泣笑)・・・」と思わざるを得ない圧倒的な部品数と、組立説明書のブ厚さにビビって封を開けられないままに今日まで数年が経過してしまいました。この2機を使って震電と蒼莱の競演を実現できないモノかとアタマの中で模索を始めました。しかしながら、ワタシの技量ごときでは何年掛かりになるコトやら・・・リアルなダメ男の集い、ハヤく戻ってこないかなぁ。

 それじゃー、また明日。

8 Replies to “今さらながら、架空戦記モノにハマってるの~震電と蒼莱~”

  1. とにかくエンジンが非力でしたからねえ、あの頃。過給機もねえ。
    欲しかったのはあとちゃんとした電探とVT信管とか。ま兵器だけあっても人も兵站もどもならんかったわけですが。うーんうーん

    1. ・・・というところを悉く解決して大戦に臨んでいるのが、そもそも“痛快”な戦記ファンタジー小説である所以でして・・・あ、昨日は続篇の“旭日”も見てしまいました。我が国は英国と単独講和して、ドイツ第三帝国と闘ってましたわ(どんな現在になっただろうか:笑)。

  2. 本日は「俺の牧場」の話かと思いきや、なるほど、こういう経緯で~震電と蒼莱~につながる訳ですね。
    これは初めて見る機体形状。
    1/32スケールの完成品、ぜひ見てみたいものです。

  3. 今回は盛り沢山過ぎて、全てのネタに付いていくのは困難ですが、本ネタの震電にシビれます。
    蒼莱は知らなかったのですが、レシプロ機らしからぬ驚愕の上昇力、凄まじし。
    造形村の震電のプラモは、随分と昔の駄目男の集いで箱と中身を見せていただきました。
    素敵です。
    そして、飛行機班長さんから、しきりに造形村のウーフー(夜間戦闘機ハインケルHe219)の購入を薦められたのでした。
    いやいや、奥が深すぎて泥沼の世界であります。

  4. 紺碧の艦隊、見ましたね。学生の頃に兄と一緒に…。
    面白いのは面白いのですが、冷静に考えるとやはり…
    幾ら何でも都合がよすぎる照和が…

    プッシャー式なら
    スカイクロラの散華の方がリアリティあるかと。
    wantaplane.exblog.jp/19986556/

    あとは、オネアミスの翼の第3スチラドゥとかもいいです。pmoa.co.jp/product/156.html

    1. あ、だから、その都合のよい照和を楽しむモンなんで(笑)。
      劇中の「如何に良い負け方をするか」という命題は、史実の方を想えば大切で斬新だと思いました。

  5. 盛り上がれ
    懐かし映画
    コロナ禍で

    「俺の牧場」をまたまた良く見つけましたぁ。震電は知らなかったぁ

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