マセラティギブリ後期型のドアミラー電動格納機構を直す(その1)

 今日の午後は、ヒドい烈風が吹き荒れて、そのうちにパトカーやらキュウキュウシャやらが土支田通り目指して右往左往してたりして、「一体ナニが起こったんだぁ!」とデポ御近所の方々もゾロゾロとオモテに出てくる始末でしたが、ついにドコでナニが起こっていたのかが判らぬまま、忙しく水曜日の稼働時間が過ぎて行ってしまいました。なんだか一日がイジョーに長いよなぁ。やっぱソロソロ夏至だからかナ。

 本日のネタは昨日のフタねたのウチの一つをなんとかしようと・・・

朝の環境映像その1。
その2(手抜き:笑)。さぁ、今日は、どーしてくれようかな・・・
早朝5時過ぎに戦闘開始。今日は現車のユニットをバラしましょう。
そもそもの現車が持つ症状は、モーター音はすれどもミラー本体はビクとも動かず、モーターの音ダケが電源を切るまで永遠に鳴り続ける(泣)というモノでした。分解して中身を見てみれば、「なるホド、そーなるワケだよな」
昨日調達したドナー品は、一段目ギア裏のピニオン部がズルっと逝ってました。こりゃニコイチにして作り変えるしかないな・・・
基盤は、明らかに現車装着のモノに軍配がアガります。
4つの接点を持った回転導通板(左側)も現車の方がキレイ。
接点復活剤(ウエット型)を塗布して組み立てます。
ああ、ドナーのモーターは、カプラーの形状が違うのか・・・
カプラーは現車装着仕様に繋ぎ換えておきましょう。
接点の組み立て方を再度(サイドから:笑)確認して・・・
カバーを装着して出来上がり。早速現車に結線して動作実験を試みましたが・・・症状が変わらず(エ~ン!)。実は、ドナー品の樹脂製ウォームギアの軸孔がモーター軸径に対して若干ユルいなとは思っておりましたので、想定内っちゃ想定内なんだケド、どーすりゃいいのよ。
で、こうします。エアソーで、モーター軸の根元近くを一部のみ削ります。
そうして、軸断面の一部を、浅くD型にカットした形状に整えます。
樹脂製のウォームギアには、どうにかして2mmの孔を開けます。
2.3mmのタッピングビスの先端を切り落として短くします。
いったん仮組みをしてみたら、モーターケースとの干渉が・・・
タッピングビスの頭頂部外周も直径を小さくするように削りました。ギアはいったん取りハズして、モーター軸とともに脱脂の上、難接着材用接着剤を少量塗布してから再度この写真の状態に組み立て直しました。
たったコレだけのコトに、この夥しい工具類と4時間を費やしましたヨ。

 ↑・・・と、ココまで済んだところで、「稲敷のK」さんが御到着いたしました。今日はそのまま磨いてもらい、ボディガラスコーティングを施してお帰りになりました。きっとワタシは、明日もドアミラー修理の続きを行うコトでしょう。少しは涼しくなったらいいのになぁ・・・

 それじゃー、また明日。

6 Replies to “マセラティギブリ後期型のドアミラー電動格納機構を直す(その1)”

  1. 超精密加工のトラブルシュート、苦労が忍ばれます。
    明日あたり、梅雨入りでしょうか。
    ムシムシ、ジメジメとも戦いになりそうです。

  2. どんな故障でも根源を突き詰めて行くと解決法が見えてくるのかも知れませんが、最後にはやはり対処の引き出しの数が大きな差となりそうです。
    その点、マイクロデポさんは他の追随を許さぬものがありますね‼️

  3. ドアミラーの電動格納機構の修理も、これまた神経を使うきめ細かい作業です。
    ラヂオ工作の根性が必要ですね。
    ここまでバラして修理してくれるお店は、なかなかありません。
    ワタクシメのビトルボは、幸いな事にドアミラーを畳む機構が付いておりません。
    いや、幸いだかなんだか。
    ミラーは畳めた方が駐車場では便利なのですが。
    でも、車体がコンパクトなのでマニアっております。
    もとい、間に合っております。

  4. ドナーがあることも驚きですが
    それでもなお直面するトラブルに臨機応変に対応。
    こういうの劇画調のマンガとかで表現したら面白そうですね。
    好きな人にはウケルかと。
    (ま、世間的には、国産車買いなよ、でオシマイなんでしょうが…

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