ベントレーターボRLのリアシート分解 Bentley Turbo RL rear seat removal

 なんか、このままツユに入っちゃうのかなぁといった、ハッキリしない天候が続いている東京練馬。天候もさることながら、急激に寒くなってるのも老体(泣笑)にゃコタえますね。全国的には新コロも収束傾向にある様子ですが、東京と周囲の三県は月末まで緊急事態宣言が続きそうです。ココまで踏ん張って来たんですから、このまま免疫力を下げるコトなく、残り10日間を乗り越えてまいりたいと願っておりますヨ。

 さて、本日はここのところのワタシを悩ませていたネタの解決篇を。

運転は三男に任せて、助手席に座らせてもらいました。作業のために移送します。
着座位置が高い上、フェンダーの峰もガイドとなって、存外に路地もスイスイ。
作業場所到着後、皆で弁当を買いに激安スーパーに行くと云うので、ワタシひとり居残り、ドナー車からクアトロポルテⅣ用のドアアウターノブをヒーコラとハズしてました。作業を完遂したところで、ちょうど所望していた弁当が到着。
コレなら奥歯が無くてもなんとか飲み込めるワ(喜)。
皆で弁当を掻き込むように食べ、早速スパークプラグ交換作業を開始。
色々なエクステンションバーをくっつけて、ようやく8本の交換を完遂。
ハズしてみたら、イリジウムプラグでした。コレ、旧車には使っちゃダメ。
続いて、リアシート中央部のヒジ掛けをハズしまして・・・
どーすれば、リアシートがハズせるかを検証する作業を。
あー、座面のシートレールはトルクス32で留めてあるみたい・・・
【正解】背もたれを先にハズすのではなかろうかと覗いたら2本のボルトが・・・
おおっ!座面を残して見事に背もたれ部分がハズされました。
座面と背もたれを繋ぐ部分には蝶番が入っており、その蝶番が座面と背もたれを締結するガッチリしたステーを兼ねてました。
コチラが背もたれ下部の固定ステー。2本のボルトが溶接してありました。
背もたれはボディ側に固定されたU字断面の金具に引っ掛けられておりました。
取りハズした左右リアシートの裏側は、このような構造になっております。
背もたれごと座面とともに前後するパワーシートは、実に単純なメカだったのです。
当初、先にハズれないものかと考えたヘッドレストは、絶対にトレない構造でした。
忘れそうになりますが、リアシートをハズすのがこの作業の本分ではありません。
カブり気味であったエンジンも無事に復調し、元気に戻ってまいりましたヨ。

 ↑というワケで、ここ一週間ほど断続的に攻めていたベントレーターボRLのリアシート分解プロジェクトは、昨日どうにか解決いたしました。旧正規ディーラールートや内装屋さんなど様々な伝手を辿り、もちろん世界に発信されているネット情報も手繰りましたが、殊にパワーリアシート付きのロールスロイス&ベントレーに関する情報が得られなかったので、このたびは往生いたしました。御覧の様に、分かってしまえばナンというコトも無いワケですが、まさか、背もたれを先にハズすというのがオチだとは思いませんでした。座面とともに背もたれもセリ出てくるといったパワーシートなので、さぞや複雑なメカなのだろうといった思い込みがイケませんでしたね。昨日の作業を手伝ってもらった”三男の練馬の師匠”が作業中に漏らした名言「ヒトが作ったモノは、必ずバラせるハズ」というのはワタシもよく使うコトバですが、今さらながら身に沁みました。我々も、まだまだ修行が足りないようです。

 それじゃー、また明日。

只今、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の主旨に鑑み、一切の小売(車輛本体・中古部品・新品部品・各種油脂類他用品・自動車関連の古本・自動車関連のヴィンテージ小物)と整備修理車検等メンテナンス部門の御依頼を承っておりません。顧客の皆様には、著しく御不便をお掛けいたしますが、何卒御理解の程お願い申し上げます。

9 Replies to “ベントレーターボRLのリアシート分解 Bentley Turbo RL rear seat removal”

  1. たこちゃん作業を見てましてつくづく思うのが、分解もさることながら組み立ても完璧に行えることが凄いと思っています。
    一貫して「ヒトが作ったモノは、必ずバラせるハズ」=「ヒトが作ったモノは、必ず組み立てられるハズ」になっている。
    やっぱり凄いです。

  2. イリジウムプラグ、いいことづくめかと思いきや、旧車とか、ダメなんですってね。NSXもあれは使わないでと諭されました。

  3. ベントレーのパワーシート、なんだかとってもSFチックです。
    このシート、宇宙戦闘機に搭載されていそうで素敵。

  4. イリジウムプラグであること自体に問題はないはず、と思い、調べに調べてようやく分かりました。

    例えば、一部のマセラティでも使われているPMR8AというNGKのプラグについて。

    ・NGKは、PMR8Aと互換性のあるイリジウムプラグはないと言っている
    ・デンソーは、IU24がPMR8Aの互換品であると言っている
    ・NGKは、CR8EIXがIU24の互換品であると言っている

    上記をご理解の上で、以下のPMR8AとCR8EIXの写真をご覧ください。
    https://moltobene.exblog.jp/20232181/
    PMR8AはCR8EIXよりも電極が突き出しています。IU24は写真で見る限りCR8EIXによく似ていました。電極の位置は火花発生位置に関係し、燃焼に影響を与えるものと思われます。

    つまり、イリジウムであることが問題なのではなく、本来互換性がないプラグを互換品であると主張していることが問題なのです。問題の会社に勤める者として恥ずかしいです……

  5. 刈谷のT様、詳細な解説ありがとうございました。
    確かに電極の周りをみると、作りの違いは明白ですね。

  6. 小遊三さん、整いました!
    「プラグ」と掛けて
    「女性用下着」と解きます
    その心は?
    「たまにかぶります」

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