ハレて納車の儀、ついでの御説明とはなりますが・・・

 一昨日の当ブログコメント欄で、「イオタT」さんから御質問を賜っておりましたので、本日は、ソレを取り上げたいと思います。ちょうど本日は、マセラティクアトロポルテⅣV6エヴォルツィオーネ(「相模原のM」さん号)の“納車の儀”を挙行いたしましたので、そのMさんの愛車を本日の御説明用にと撮影させて頂きました。「相模原のM」さん、どうぞこれからも安全運転でマセラティをお楽しみくださいね。

-------(「イオタT」さんの御質問:昨日コメント欄抜粋)

マセラティに限らず、フロントガラス下に雨水などを排水するドレインがあると思うのですが、ボディ下からみて、どこから排水されるのでしょうか?写真を見る限り雨水のルートと思しきものは見当たりません。ホイールハウス内に行っている?

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マセラティクアトロポルテⅣV6エヴォルツィオーネは「相模原のM」さん号、ハレて“納車の儀”の佳き日を迎えるコトが出来ました。天気もハレてきて、ヨカッタヨカッタ。
まぁ、いつものように前日までは色々とヤッておりました・・・
バッテリーをスローチャージしたり・・・
艤装各部に給油や調整を施したり・・・
細部にツヤ出しを施したりして、ようやくの完成です!
そのMさんの愛車をお借りして、本日は御説明をばいたしましょう。
御覧の様に、フロントバルクヘッド内に溜まった雨水や洗車水などは、クアトロポルテⅣの場合、4箇所のドレーンから「なんとなく流す(泣笑)」ようになっております。
ねっ?フロントフェンダーの裏側に「なんとなく」。
コレ詰まっちゃったら掃除するのたいへんなんです。
中央部に2本配置されたドレーンホースは、ギブリⅡ以前のビトゥルボ系マセラティと同じモノを用いています。但し左右側面の追加2箇所があるのは、クアトロポルテⅣになってからです。
というワケで、マセラティを枯れ葉舞う樹々のモトに置くのはヤメましょう(笑)。

 ↑さらに付け加えますとね、左右側面のドレーン位置が、画像にありますようにバルクヘッドのかなり低い場所となったのはエヴォ系になってからで、それより前のクアトロポルテⅣ各モデルに於きましては、いかにも中途半端な高い位置(谷底から3センチは上)にドレーンがあり、たいがい水位(笑)が上昇しなければドレーン口からの排水は出来ないというシロモノでした。ですから、エヴォ化に伴う地味ながらも有効な改善だったと思います。まぁ、このネタは、以前にも何度か取り上げていると思いますので、バルクヘッド内の画像を含んだ参考リンク先を表示しようと目論んだのですが、もはやワタシ自身もドコに書いたか記憶にござんせん(笑)。あ、そうそう。ムカシのクルマでは、このフロントウインドーシールド下端に位置するワイパーアームが生えている外板をカウルトップパネルと呼んでおりました。今でも鈑金屋さんと修理の打ち合わせをする時や、業者での買取査定時の車輛評価書などには登場する文言です。今ではこの部位が樹脂化されているクルマがほとんどなので、フロントバルクヘッド(隔壁)と便宜上呼称しております。

 ついでながら、クルマというのは、色んな場所から雨水や洗車水が浸入してしまうコトを想定して作ってあり、我がマセラティさん(笑)もボーッとしておりますが例外ではござんせん。このクアトロポルテⅣを例に挙げれば、フロントバルクヘッドの他にも、エアコン&ヒーターケースドレーン、給油口下のドレーン、ロッドアンテナのドレーンなど意外なところにもドレーンホースは付いてたりいたします。あんまりドレーンって呼ばないケド、各ドア下端にも内部に侵入した水を逃がす穴が何か所も開いております。コレがね、デ・トマソ期のビトゥルボマセラティですと製造時に詰まってたりするんで、カリフとか430とかのドアでスペクタクルな目(笑泣)に遭ったコトは数知れずなんですヨ。

 それじゃー、また明日。

6 Replies to “ハレて納車の儀、ついでの御説明とはなりますが・・・”

  1. ご丁寧な解説、ありがとうございました。
    QPはちゃんとボンネットを開ければ見える位置あると。
    自分で汗かかなきゃいけませんね。
    (最近の国産車は詰め詰めでかつ入念な樹脂ネットで覆われていてどこにドレーンがいっていのかさっぱりですが…)
    で、QPのドレーンホースは下回りまで伸びている訳ではないので
    下回り画像からは分からないということですね。
    (中央は、V8エンジンのギリギリ後ろ、ミッションの横の僅かな隙間から滴る?)
    雨水が流れた跡があるのかなぁと思っていたのですが、あのクルマたちはデポ流商品化により綺麗に清掃されているので判別不能!
    そう理解しました。

  2. あ、うっかり。
    相模原のMさん、ご納車おめでとうございます。
    なんともピッカピカで眩しい!

  3. 相模原のMさま、御納車おめでとうございます。
    素晴らしいコンディション。
    クアトロポルテⅣV6エヴォルツィオーネ、堪能ください。

    ゛まぁ、このネタは、以前にも何度か取り上げていると思います”
    ううっ、すっかり忘れていて、初ネタと思ってました(笑泣)。

  4. 「相模原のM」さま、クアトロポルテⅣV6エヴォルツィオーネのご納車おめでとうございます‼️
    美しいです❗️😍👍✨

  5. このクアトロポルテⅣはマイクロデポ社の情熱メンテナンスの結晶ですね。
    まばゆく輝いております。
    クラトロポルテⅣ納車の儀、まことにおめでとうございます。

    クルマの排水経路の構造なんて、考えてみた事などありませんでしたが、全天候下の屋外で使用されるのですから、排水は重要なのですね。
    製造時から排水穴が詰まっているだなんて。
    いっそ、排水ドレーンをアルキメデスの螺旋構造にしてしまえ。

  6. 相模原のMさま、祝御納車「クアトロポルテⅣV6エヴォルツィオーネ」!!

    重要だ
    排水ドレーン
    どこにある?!

    たかが、されどの排水ドレーンでですが、些細なこととはいえない、重要なことです。新年、仕事始め早々、風邪引いて寝込んでます。。。

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