マセラティクアトロポルテⅣV6エヴォルツィオーネのウインドーレギュレーターをどうにか直したハナシ

 ムカシからクリスマス寒波なんてコトバがありますが、ホントに本日の東京練馬は、朝から晩までしんしんとヒエてましたなぁ。暖房レス(泣笑)で御馴染のデポ2階では、凍える指先を揉みつつのブログ書きデス。本年の営業日も、本日を入れて残すところ三日間となりましたが、やっぱり寒風を衝いての匍匐前進が続いております・・・

まずはドアトリムをハズし・・・
ウインドーレギュレーターを取り出します。
ドアウインドーを10センチ程度下げて・・・
サービスホールにハカマ部分を覗かせるよう。
前部ハカマを締め込むナットもこの位置で緩められます。
破損部位の片割れが、サービスホールを半分塞いておりました。
ウインドーレギュレーターとの締結を解いた窓を最上段に固定。
ウインドーレギュレーターを丸ごと車外に出して観察します。
破損部位の特定をし、その対応策をアタマの中で練ります。
アウターケーブル受けの樹脂部材には、残り2段の嵌合部が・・・
折れている部分の一段上のミゾを使い、アウターを受けられるように戻そう。
生き別れとなった樹脂部材の相方部分は、機能上オミットとします。
アウター受けを一段伸ばした格好となるので、その分アウター長を短くしたい・・・
マーキングに合わせ、エアーサンダーで1センチ弱を削り取ります。
諸々考慮して、破損部位とは反対側となるケーブル端面を削り落としました。
あとは、ヒーコラしながら、すべてのプーリーにワイヤーを掛け直しました。
ふたつの手ダケでやるのは困難。ヤリましたケドね(たこだから両足も使って:笑)。要するに原理としては、アウターケーブルの総スパンを一旦縮めておきながら、結果的に若干緩んだインナーケーブルを各プーリーに掛けていくという手法です。ソレが可能となるように、モーター駆動部両脇には樹脂のスライディングブッシュとリターンスプリングが用意されているのかなと。
アウターケーブル先端がプーリー部に侵入しないように戻せました。
本来金具に嵌合していた部分からポッキリ折れていたワケです。
ちなみに、4つのプーリーにはワイヤーの脱輪を防止するためのガイド(レールと一体)があり、プーリーの切り欠きを使って知恵の輪さながらにワイヤーを掛ける必要があります。ですから、腕が何本も欲しくなってしまうのです(足8本でヨカッタわぁ)。
組み上がったレギュレーターAssyをドアの中に組み込む前には、まだまだヤラねばならぬ作業が残っております。
コレでサービスホール内にケーブルが顔を覗かせるコトは無くなるでしょう。
バッテリーを直結して、上下方向にハカマのスライダー部分がスムーズな状態で動くかどうかをチェックします。
チェック完了!とりあえず、前後のハカマを元の位置まで戻しておきます。
レギュレーターAssyをドア内部に入れてしまう前に、超浸透性の潤滑剤とグリースを塗布します。
レギュレーターレールへの防錆効果を兼ねて全体的に油分を塗り拡げておきます。
後年、潤滑を切らし難くするための小さなノウハウ。

レギュレーターAssy全体をドア内部にどうにか知恵の輪のようにして押し込み、曇りガラスさながらに透明度の低いインナービニールシートの向こう側にあるカプラー(白いヤツ→車輌側の配線)を、レギュレーターモーター側の端子に差し込みます。
あ、上に載ってる白っぽいのがカプラーね。一切の抜け防止構造を持たないカプラー(固定は、エラストマー製カプラー自体が有する弾性のみに依存)なので、タイラップで縛りアゲておきます。
ウインドーレギュレーターとドアウインドーを締結し、いよいよ動作の確認をいたしましょ。
ウインドーを数回開閉して、動作をチェック。無事に世界最速級タイム(当社比:笑)で、異音も無くなりスムーズに動作するようになりました(安堵)。

 ↑・・・というワケで、「相模原のM」さん号のウインドーレギュレーターはどうにか年内に直すコトが叶いました(喜)。さぁ、次イッてみよー!「よるぅーのまちーにガオっ(詳細は明日:笑)!」

 それじゃー、また明日。

8 Replies to “マセラティクアトロポルテⅣV6エヴォルツィオーネのウインドーレギュレーターをどうにか直したハナシ”

  1. ディーラーならASSY交換でしょうが
    ここは匠の業のなせる業
    さすがですね。

    マセラティに限らず、輸入車の多くがドアウインドウ不動or落ちのリスク多々ありますね。
    国産車にはあまり聞かないトラブルなのにどうしてなんでしょうか…
    なにか考え方からして違うのでしょうね。

  2. ↑「稲敷のK」さん、「Wさま」さん、 「Sm」さん、 「イオタT」さん、
    いつもコメントを有難うございます!

    「イオタT」さんが仰る通り、欧州車と国産車では彼我の品質差や耐久性の違いは歴然ですね。旧いマセラティ用のパワーウインドーレギュレーターは全金属製でした(ギブリⅡまで)。当時から問題となっていたのは、専ら湿気によって経年サビが発生した機構パーツの一部欠損でありましたが、クアトロポルテⅣでは、当記事にありますように、ロードの目いっぱい掛かる機構パーツにこそ樹脂を採用(フロントレギュレーター)してみたり、チューブを樹脂にしたり(リアレギュレーター)と、経年時に最もハードルが高くなってしまう設計を取り入れているところに問題があります。3200GT以降のクーペ系ともなりますと、まったく理念の異なる全金属製となりますが、機構部分の枢要(支点)であるカシメ部分が緩んでしまうと使い物にならなくなります。全体の設計思想が耐久性を重んじず、「理想状態で使われた場合にのみ正常動作し、その寿命は極めて短い」と云わざるを得ませんね。ですから国産車の場合には、一部の例外を除いてサッシュレス(ピラーが無い)ドアを採用したクルマが少ないワケです。まぁ、国産車でも、20年経過したモノはチャンと壊れますけれど(笑)。

  3. 10月にV8クーペが入港するまではやきもきし、心がはやっていましたが、それから早2ヶ月、今や全くの平常心です。
    20年くらい前の車、それも日本に数台しかないとなれば排ガス検査がなかなか大変だろうな、と想像はつきます。
    加えて排ガス検査を請け負って下さる方の実直な仕事を見てしまっては、私は何も言えません。
    心静かに待つしかないな、と肚をくくりました。
    来年1月初めの排ガス検査が通ったら、デポでの仕込みになります。
    ここでどのくらいかかるのでせうか❓
    待ちます、というより待つしかありません。
    すっかりデポに飼いならされた私です。

    ところで、ケロロ少佐(Carrera4)のマウントブッシュがヘタってきています。
    もしかしてエンジンマウントも?
    bulldogちゃんが来たら、しかるべきところで交換となりそうです。
    イカさん?イカにもはまりそうなので、ちょっと嫌がって、いや、ちゃんと嫌がっていました。
    なんせ足回りが相当凝っていますので。
    ディーラーでしょうかね。
    二人でCarreraとV8Coupeで博多のディーラーに行って、帰りは新・三浦(http://www.shinmiura-honten.com/)の水炊きを食べて帰りましょう。

    たこポンが言ってましたが、私は英国車の方が似合っているのでせうか?
    まだイタリア車最高峰を所有したことがないので、そう思ってはいないのですが。
    もっと若い頃に買っておけばよかったかな?
    今となってはネオクラシックなフェラーリに、その頃はあまり興味がなかったのです。
    もっと旧いフェラーリ(デイトナ以前)が好きでしたし、それはそれで、すでに高価でした。
    328や348、右ハンドルとなるとまた面倒だけど、まあ、英国から持ってくればいいや、あとはたこポンが何とかしてくれっだろう、と思っとりますばい。
    まだ死ねないようです。

  4. 壊れるの
    どうしてパワー
    ウィンドウ
    やはりイタリア
    製品だから

    耐久性無視、短い間楽しめれば良い、ラテン思考?人生は短しより良く楽しめと!

  5. >全体の設計思想が耐久性を重んじず、「理想状態で使われた場合にのみ正常動作し、その寿命は極めて短い」

    そもそも想定外なんですね。
    欧州こそ、いいものを長く大事に的に使う人もいるのかと思うのですが…彼の国のリペア文化はどの程度発展しているのでしょうか…CS放送でみる海外番組なんかだと結構適当に見えますが。
    ま、使用環境の違いで言えば日本の気候が一番の原因でしょうね。

    りゅたろう先生
    >まだ死ねないようです。
    男子たるもの、その気概ですね。
    跳ね馬は当然に車歴にあるかと思いきやまだないのですね。
    ですが馬よりもbull(ランボではない)の方がエンスー℃高し!は間違いないです。

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