佐原がオレを呼んでいた(笑):その7

 もうスッカリ、完結してたのかと思いきや、まだまだ続くよ、スーパーカー大会(笑)。本日は、往年のスーパーカー漫画“サーキットの狼”の劇中で、主人公たる風吹裕矢の好敵手が乗っていたマシンたちを、“池沢早人師サーキットの狼ミュージアム”の展示車輛に沿って御案内いたしましょう。

オシャレにキマったブルーのレターステッカーは、ホイールのスポーク部分(そしてリアスポイラーの社名&車名マーキング)とカラーコーディネートされています。コレがオリジナルの在り方で正解なんです。劇中車設定では、それらすべてが赤い文字でのコーディネートだったと思います。ワタシはこのブルーかケロヨングリーンのヤツが好きです。
930ターボ出現直前の一般市販911シリーズの中では最高性能バージョンと位置づけられておりました。大手電機メーカー、早瀬電機社長の御曹司だからこその贅沢感。
ナチス軍 ポルシェ隊の総統(笑)、早瀬左近(これまた、登場時点で18才:笑)君の乗機はポルシェカレラ2.7RS、通称ナナサンカレラ。
劇中では、公道グランプリのレース途中で、丸太の落下によるアクシデントにより、FRP製リアスポイラーの一部がチギれるとともに、エンジンのオイルパンを割ってしまい、途中、出光のガソリンスタンドで(たぶん)アポロイルベスト缶をしこたま買い込んで、油量計とにらめっこしつつ、レース途中で時々オイルを足しながら走らなければならないという絶妙な(笑)ハンディを背負わされました。でも、実質同着の三位ってコトで、早瀬左近の優秀さを示しているというワケです。ノートラブルなら優勝確定ですから。しかしながら、このオイルパンを割るアクシデントの前にも、レース序盤でファンベルトが切れ掛かるというトラブルに見舞われています。その時、彼は予備のファンベルトを取り出しつつ「ファンベルトのスペアくらい いつも もっている ようじゃなくては 車に乗る資格はねえ!」とか独り言でホザきやがります(笑)。ワタシに云わせれば、命懸けの重要なレースの前に、ファンベルトの交換くらいやっておかなくてはポルシェに乗る資格はないと思いますが(笑)。
コチラの展示車は黒いですが、劇中車では“鮮やかなイタリアンレッド”とされていました(昨日、原作を読み返したばかりなので、コレは確かです:笑)。
ディーノ246GTは、元警察官(暴走族専門取り締まり部隊、“新撰組”所属、フェアレディ240ZGのパトカーが通常の乗機でした)、沖田のマシン。
秋田の農家の三男坊に生まれ、貧乏の中から栄光を手にしようと足掻く青春を送る中、いつでもブッ飛ばせるという不埒な(笑)理由で警察官になった御仁。
池沢先生が、どういった基準と尺度でそう書かれたのか、今もって明らかではないような気がいたしますが、劇中では、このディーノがコーナーリング性能世界一で、世界二位がロータスヨーロッパであるとされています(その後、ランチアストラトスHFがソレらを超える存在とされたりもするんですが・・・)。
実際、ワタシの実車に乗った拙い経験では、ランチアモンテカルロに毛が生えたようなハンドリング(笑)で軽快ではありましたが、シビアなモノでした。
裕矢の実姉“風吹ローザ”の婚約者(その後ホントに結婚)である飛鳥ミノルは、若手のNO.1でホープとされるレーサー。初めて劇中に登場した時はBMW3.0CSに乗って来てるし、髪型も異なります(ひょっとして、ローザの違う彼氏だったのか?:笑)。その愛車は、ランボルギーニミウラP400S。
展示車輛は純白で清楚なイメージのミウラ。大昔のカーグラ誌で読んだ、「ブリックス・カニンガムの妻ローラは、純白ミウラの仕上げの悪さに辟易し、納車後すぐに全塗装に出した(要旨抜粋)」といったクダリを思い出しました。
ああ、このエンブレム書体も、中学校の机にエンピツで書いてました(笑)。
・・・コレなんか、今でも“ソラ”で書けますヨ(馬鹿)。シャレっけ満載。
サーキットの狼、第5巻の表紙に拠れば、劇中車はオランジュのようです。
このエンジンフードルーバーが、ミウラをミウラ足らしめている特徴の一つ。
ああ、ココはミシュランXWXを特注してほしかったなぁ、高いケド(泣)。
コイツ(笑)は、好敵手と云うより、主要登場人物全員の宿敵、怨敵と云った方がいいホドの憎まれ者、隼人ピーターソンが公道グランプリで乗ったトヨタ2000GT後期型。
ピーターソンのせいで、ワタシの中でのトヨタ2000GTはジェームズボンドも乗ってた前期型。後期型の方は脳内で別物として扱っております(笑)。
でも、展示車輛の塗色は珍しいターコイズブルーメタ。コレは高評価です。
確かに、劇中車は千葉ナンバーなんだよな、イヤだなぁ(泣笑)。第一巻の表紙に拠れば、ピーターソン車の塗色は、シルバーだと思われます。
そして、コレも隼人ピーターソンが流石島レースで乗ってたBMW3.0CSL。一応、当時はスーパーカーカードにもなってましたが、ワタシの基準では、コレをイタリアンエキゾチックスーパースポーツたちと一緒の舞台に載せるには無理があると思います。だって、ぜぇ~んぜんカッチョ悪いんだモン(笑)。
でもね、若い頃にコレの4ドアのベース版である3.0Sを買いそうになったコトを告白しておきましょう(一度、BMW“BIG-6”に乗ってみたかったんだよぅ:泣笑)。
コチラは、フェラーリの女豹こと田原ミカちゃんの乗機、フェラーリ308GTBファイバー。公道グランプリではなく、後の流石島レースでの搭乗車です。
展示車輛の内装は、とても素晴らしいコンディションを保っております。
劇中色は、ジアッラだったのではなかろうかと記憶しております。日東の1/28プラモデルの方でも、確かモールド色が黄色かったように思いますんで。
さぁ、サーキットの狼でカウンタックと云えば、誰あろう“ハマの黒ヒョウ”さんですね(笑)。この御仁は「オレはザコなど相手にしない主義」という名目で、レースの途中から割り込み参加するのが特徴でして、その割には、よく事故ります(泣笑)。公道グランプリ登場時にはLP400でしたがソッコー全損に。
展示車輛のドアを開けてもらえる僥倖に拠って、室内の撮影が出来ました。
コチラも、エンジンフードを開けてもらえたので、撮るコトが出来た写真。“ハマの黒ヒョウ”さんは、常に漆黒のカウンタックに乗ってるワケなんですが、ケロヨン色のカウンタックを見て、アノ世で(劇中、三度目のアクシデントに拠って既に故人なんです)どのような感想を持たれたコトでしょうね。ちなみに、ワタシの友達との間では、“ハマの黒ヒョウ”さんの職業が、なぜか“バーテンダー”と云うコトになっております。理由は特にありませんが(雰囲気勝負デス:笑)。

 ↑池沢先生には、公式設定の“ハマの黒ヒョウ”外伝を執筆して欲しいデス。なんか、“タータンチェックのベストを着てバーテンやってるの図”が、思わず目に浮かんでしまいます。彼は、なぜに必ず黒いカウンタックなのか。カウンタック以前に乗っていたマシンは何なのか。カウンタックを購入したり、大修理したり、新たに買い替えたりするその費用は、一体どうやって捻出してたのか・・・本当にミステリアス且つ興味を惹く、卑怯なヤツなんだけど愛すべきキャラクターですね。

 それじゃー、また明日。

14 Replies to “佐原がオレを呼んでいた(笑):その7”

  1. ボク的に
    ベーエムヴェー
    皆、悪役(笑)
    ピーターソン、しかり
    京極さくら、しかり

    椿健太郎、しかり
    調布のUさま、しかり(笑)
    ・・・あ、Uさま、冗談ですってば💦

  2. こちらのミュージアム、マイナー色の展示車輌が多いですね。
    けれども、どの車両も似合ってます。
    カッチョいい。

  3. >ナチス軍 ポルシェ隊の総統(笑)、早瀬左近

    自分からそう名乗ってOKだった時代。
    すごいですね。
    今ならネット炎上して大変ですから。

    それにしてもイタリア車海苔がムッソリーニ軍を名乗らないのは当たり前?…カリスマ性なく人気低いですからね。

  4. 一昨年の訪問時、カウンタックは車検のため展示されていなかったのですが、ハマの黒ヒョウの愛車だけにブラックかと思っていたら、まさかグリーンとは!

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