佐原がオレを呼んでいた(笑):その5

 ・・・てか、もうココ佐原じゃないよね(笑)。茨城県神栖市の息栖という場所。まぁ、ワタシの家から見て、ソッチ方面から呼ばれてましたってコトで、とりあえず納得してください。

 本日も、東京練馬は朝から雨ふりでシケた雰囲気でしたが、当ブログの方は、ホットなマシンたちのネタで御機嫌を伺おうという次第です。ここ“池沢早人師サーキットの狼ミュージアム”では、当時のコミックに登場したマシン達をグッドコンディションの動態で保存し、我々スーパーカーブーマーのオヤヂども(笑)を楽しませようという熱意に溢れています。

 まずは、主役たる風吹裕矢君(コミック登場時の設定年齢18才:笑)が、当作品の中で愛車としたマシンたちを、本日から順を追って御案内いたしましょう。裕矢君は、実の姉であるローザさんと都内の瀟洒なマンションで二人暮らしをしています。御両親は既に他界している模様で、劇中「姉貴にロータス買ってもらうのにも苦労したもんなぁ」と呟くシーンから、このロータスヨーロッパスペシャルを、ローザさんにネダって買ってもらったのが分かります。いちおう、売れっ子ファッションモデルという設定があるものの、ローザさんの稼ぎっぷりは相当なモノ(当時の正規モノ新車価格は399万円)です。公道レース中に「しまった!また(フロント)スタビライザーを打ったか・・・」と、しばしば最低地上高の低いヨーロッパの弱点を破損させると、LOTUSの看板を掲げる(おそらくは)当時の正規ディーラーであったアトランティック商事の工場に、ソッコーで入場させます。メカ長の飯島チーフさんは、「あ~あ、風吹さん、またですかぁ?」と眉間にシワを寄せて、たびたびロータスをぶっ壊してくる若者を軽くタシナメはしますが、何といっても新車を買ってくれたユーザー様なので、邪見には扱いません。ワタシなら、マセラティのボンネットに赤いストライプを入れてきた段階で出入り禁止処置発動(☆などイレた日にゃ:爆笑)?

サーキットの狼、主人公である風吹裕矢の初めの愛車はロータスヨーロッパスペシャル。
ボンネット上の撃墜☆マークは29個。公道レースで勝利するたびに☆が増える。
18才で免許取り立てのハズの風吹裕矢、なぜか超絶運転テクニックの持ち主(笑)。

 ↑当時の劇中で、公道を暴走するヒトビトの間では、裕矢君のコトを“ロータスの狼”、若しくは“コーナーリングの魔術師”と呼び習わす習慣(笑)があった模様です。どうやって、いきなり若葉マークの若者が超絶コーナーリングのスキルを身に着けたか、なんてコトは、“天性の勘”とか“抜群の運動神経”の持ち主である(そして、ケンカがメチャ強い)ってコトだけで片付けられていますが、マンガですから(笑)。

 劇中、裕矢君の愛車は、“ロータスヨーロッパツインカムスペシャル”と、わざわざツインカムを付けて紹介されていますが、通常“ロータスヨーロッパスペシャル”と呼称されます。非ツインカムのスペシャルは存在しないからです。なんとなくハッタリが効くから、あえてそのように劇中呼称したものと思われます。ちなみに、シリーズ3に相当する“ロータスヨーロッパツインカム”というのはホントに存在しますからヤヤこしい(笑)。その“ロータスヨーロッパツインカム”の、ツインカムヘッドをビッグバルブ化させたエンジンを搭載し、当時のF1コンストラクターであった「ジョンプレイヤーチームロータス」のマーキングにあやかった“JPSストライプ”を張り巡らせたモノを、発展形(F1優勝記念限定車みたいなモン)として“スペシャル”と呼称した経緯があります。やっぱ、この“スペシャル”はJPSのS(スペシャル)部分に拠るところが大きいのかナ。同時期の初代ロータスエランですと、ビッグバルブエンジン搭載車は“スプリント”と呼称されていますものね。

 また、126PSであるとの馬力表示も、裕矢君のヨーロッパが正規ディーラー物であれば、排ガス対策でキバを抜かれた北米仕様スペックなので、ちょっと当時のリアルな事情とは異なります。なんぼリアル指向でも、ターゲットたる小中学生に、米上院で可決したマスキー法から始まる70年代の排ガス対策に関する講釈をタレたら、週刊少年ジャンプ名物の巻末アンケートでドンケツになりそうなんで(笑)、連載継続のためには、若干のファンタジーが加味されていても仕方がなかったのではないかと、今は(オトナになったから:笑)そう思います。

当館には、もう一台、ノーマル状態のロータスヨーロッパスペシャルがあります。
嗚呼、今じゃコレも天上界価格・・・若い頃に買っときゃよかった(タメ息)のに。
次のチャンスはスーパーカーブーマーが完全にGGI化した時。カラダ鍛えよ(笑)。
左ハンドルで、大型サイドリフレクターの付いた北米仕様かナ。このタイト感!

 ↑コチラの個体の方が、むしろ当時のディーラー物っぽいロータスヨーロッパスペシャルですね。大きなサイドリフレクターが北米仕様の特徴でしたが、日本にはキャブレターを変更(デロルトからゼニス ストロンバーグ)して排ガス対策された北米仕様が正規輸入されていました(だから、英国車なのに左ハンドルなんです)。但し、最初期型のシリーズ1におきましては、そもそも隣国フランスへの輸出オンリー(搭載エンジンがルノー16用ゴルディーニチューンOHV)で、英国内販売はしないという原則がありましたから左ハンドルでした。ヨーロッパの綴りがEUROPEではなくて、EUROPAなのは、そのためなんですって(1960年代のカーグラ誌で読んだ憶えがある)。

 それじゃー、また明日!

10 Replies to “佐原がオレを呼んでいた(笑):その5”

  1. Europa表記なのにはそんな理由があったのですね。
    中学校の英語の試験でスペル間違えたのはLOTUSのせいだ。

  2. すごい、ロータスヨーロッパでこれだけの知識があるとは。
    そして、サーキットの狼ネタのお披露目も。
    マセラティのボンネットに赤いストライプを入れてきた段階で出入り禁止処置発動、爆笑!(笑)。

  3. 池沢センセの作品ではモデナの剣世代でしてロータスヨーロッパは個人的にはそこまで刺さってこないのですが
    実際に走っているクルマを見るに、あまりの車高(全高)の低さに驚愕します。
    本当にレーシングカーに近いのでしょうね。

    しかし、車体にストライプいれたら出入禁止なのに
    全裸で乗ってくる人には門戸を広げるあたり
    デポさんは(真のHEN鯛には)懐深い?

  4. おおおおお!幻の多角形コーナーリングですね!消しゴムのタイヤにセメダイン塗ってパチンとしてた時代は最高でした。。(涙)。。。

    ここはまだ行った事がないので、是非行きたいですね!!!
    アトランの飯島さんは今やCORNESでFの1とかのお偉い方になられてますよね!?

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