いすみ鉄道フリーパス漫遊記(その6:完結篇)

 あー、もういい加減にシロってくらい、よく降ったモノです今日の雨。風もキョーレツでしたが、皆さんのお住まいの近所は御無事でしたでしょうか。結局一日中シャッターを締め切っての作業を強いられた東京練馬では、夕方5時頃からようやく雨もアガって、晴れ間が見えてまいりました。明日は、いよいよ頑張って、今日の遅れを取り戻さなくちゃね。

ポッポの丘から自転車を漕いで、“風そよぐ谷”こと国吉駅まで無事に戻ってきました。
はい、あくまでもカバ(笑)たちの遊ぶ、“風そよぐ谷”ですからね。
少々名残り惜しくはありましたが、時間もオシてきたんで次の目的地へと向かいました。
だいぶん日も傾いてきた頃、とりあえず、いすみ鉄道もう一方の終着駅たる上総中野駅に。
ホントは足湯にでも入ろうかと思ってやってきたんだケド・・・
足湯が在るのは、小湊鐡道に乗って行くお隣の“養老渓谷駅”だったワ(ギャフン:泣)。
駅の周囲を散策してると、次の戻り便が二時間あとの日没後になっちゃうみたいだし・・・
仕方がないので、駅構内の1/1鉄道ストラクチャー(笑)でも見て楽しむとするか・・・
たった今、ワタシたちが国吉駅からここまで乗ってきた車輛は・・・
そのまんま行き先表示が大原行きとなって、コレが帰りの便になるのですヨ。
思い切って購入した一日フリーパスの元を取るために、どうにか大原から上総中野までの全線を乗ってはみたものの・・・イマイチお得感が低い(40円くらいお得:泣)。あ、台湾に行けば、提携先で、このフリーパスがもうヒト仕事してくれるらしい?
小さい字で書いてある部分をよくよく読んだら、もうとっくに引き換え期間過ぎてんぢゃん(泣笑)。旧いポスターはハガしておけよな(ヘンに期待しちゃったぢゃんよー:泣笑)。
コレ、走行中の車内風景ですケド、御覧のように、この車輛は完全に貸し切り状態デス。
ですから、恥ずかし気も無く、コドモのように最前面車窓から運転席(助手席?:笑)視点で、車窓の風景を存分に楽しむコトが出来ました。
・・・にしても、国吉駅を出てから大多喜駅に到着するまでの時間、隣の前面窓にヘバりついてる初老夫婦を、さぞや運転手さんは訝しく思ったコトでありましょうね(泣笑)。
斯くして、本日旅程の起点であった大多喜駅まで戻ってまいりました。
大多喜駅のホーム脇にある、武将のディスプレイ(発砲スチロール製!)が目を惹きます。
この大多喜所縁の武将である本多忠勝を主役に立てて、なんとかN〇Kの大河ドラマにしてもらいたいというのが、長年にわたって、この地域の人々の悲願であるらしいです。
大多喜駅の目の前には、立派な観光センター的建物が在ります。
この場所で品川とか羽田の字を見ると奇異(笑)にすら感じられますね。
でも、御覧の様に、ちゃんとバス路線が存在するようで心強い限りデス。
そんなところに、ミョーにド派手なマーキングのマイクロバスが・・・
「大多喜みどころめぐり」と題された、無料シャトルバスだそうです。
コレを手に入れました。目尻にワイルドな三日月マーク付きで、ちょっとカワイイでしょ。
実はコレ、中華まんじゅうなんです。薄茶色の♂さんは、猪肉まん。かなり美味。
そしてコチラ、ピンク色の♀さんには胡麻餡子入り。コイツも食べるのが憚られる可愛さ。
大多喜の物産品コーナー。中でも地元酒蔵メーカーの製品群が目を惹きました。
やはり、ここでも主役は本多平八郎忠勝。12才(13才説・14才説もあり)で初陣に参戦以来、家康に従って転戦し、生涯57度の合戦に参加。かの関ヶ原合戦を経て、一度たりとも戦(いくさ)で手傷を負わなかったという「最強武人」の誉れ高い人物なのだそう。
そんな本多忠勝は初代の大多喜城主で東海道の宿場町を作ったともされています。ソレにしても、あの厳しい戦国時代に「57戦57勝(驚笑)」とは、超絶な勝負強さです。
もう、今年は時期が過ぎちゃいましたが、さくらまつりも楽しそうです。コント赤信号のリーダーは、毎年ノーギャラでこの出身地イベントを盛り上げてくれているそうです。
大多喜駅の背景に夕陽が・・・手前のガス灯にも、そろそろ明かりが灯りますかな。
いすみ鉄道本社の窓ガラスに貼られたキャッチフレーズ。自虐ながらも、誇りを感じます。
大多喜というのは、天然ガスの産地でもあるそうで、コレがモニュメントとなっています。
この時間になりますと、本物のガスの明かりがホンノリと灯り始めます。
大多喜駅を出て、ホド近くの場所で、ワケあってUターンをしようといたしましたら・・・
「水溶性天然ガス企業発祥の地」の碑に、たまたま出会うコトも出来ました。
奥には、昭和前期を思わせるシブい建造物が垣間見えていました。
前述「ワケあって」のワケがコレ(かよ:笑)。行き掛けに天然モノ「ナショナル洗濯機」琺瑯看板を発見していたので、帰りに必ず撮影せねばと、密かに心に期していたのでした。
で、拙宅に帰ってきての一杯は、先ほど手に入れてきた「まけしらず」。本多平八郎忠勝さんの超絶武運と天才的タクティクスに少しでもあやかろうという次第であります。
実にいすみ地域には名水が湧きます。サスガにスッキリとしたウマい酒でしたヨ。

 ↑・・・というワケで、今回のいすみ鉄道での小さな旅は、丸一日の出来事とは思えぬくらいに充実したモノとなりました。ちなみに「練馬に222SEを置いているT」さんからは、早速(ワタシのヨタバナシを真に受けて:笑)“ポッポの丘”にイッてくださった旨のメールを頂きました。楽しみは、意外にも近いところにあったりするものです。そのうち今度は、小湊鐡道やJR久留里線の方にも足を運んで、またも御手軽電車旅をしてみたいなぁと思っておりますヨ。

 それじゃー、また明日。

9 Replies to “いすみ鉄道フリーパス漫遊記(その6:完結篇)”

  1. 本多忠勝公、凄い強運のお方だったのてすね!
    それだけ武運があれば、全国から勝負事の願掛けにくる観光客も呼び込めそうです。
    ゆかりのお社など、建立すれば良いのではないでしょうか。

    中華まんの可愛らしさが超絶ですね!
    数ある横浜中華街の中華まんより、はるかに映える饅頭です!!!

  2. 琺瑯看板も素敵ですが、Uターンしたところに写っているガーター橋、何とも言えませんなぁ。
    架線の無い線路ってすっきりしていますね。

    「練馬に222SEを置いているT」さま、フットワーク軽いですね!

  3. いすみ鉄道の貸し切り状態、ロングシートに仰向けになって寝てみたい(笑)。

    しかし各駅毎の駅舎、味がありますね。
    Nゲージのジオラマを彷彿とさせます。

  4. いすみ鉄道の緩さ、素敵です。
    フリーパスのお得感が無い事がお洒落です。
    いつも御仕事が匍匐での全力疾走ですから、せめてもの休日には、あくせくせずに、のんびりと。
    良いではありませんか。
    地酒も美味しそうですね。

    ああ、長期連休が開けてから、仕事が目眩く目まぐるしいステージで・・・。

  5. いすみ鉄道満喫の旅も完結ですね。
    房総半島の内部は、東京から近くて、それほど山深くないのに、秘境感というか独特な寂寥感がありますね。これらの写真をインスタに一杯あげていると、外国人観光客が目敏く見つけて来て、たちまち観光地化してしまったりして、嬉悲しいことになりそうな。。。でもお客さんには来て欲しいし、あんまり有名になりすぎるのも困るし、、、
    ちょっと行ってみたくなる、小湊鉄道、いすみ鉄道、久留里線(そして京成千原線ってのもありますね)ですね。。。

  6. えっと、圧倒的なブログの分量に、最初の方のネタを忘れてしまいました(苦笑)

    長閑な時間は貴重ですよね。なんだか行った子になってしまいました!

  7. えっと、圧倒的なブログの分量に、最初の方のネタを忘れてしまいました(苦笑)

    長閑な時間は貴重ですよね。なんだか行った気になってしまいました!

  8. ナショナル…洗濯機…
    う~んデザインも昭和。
    タイムスリップ

    日本酒大多喜城まけしらず
    なんか勢いがいいですね。

  9. ううん、本多平八郎というと大多喜より桑名か…。その手は桑名の焼きハマグリなんちゃって。
    いのしし饅頭、いいですね。

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