ガレーヂ伊太利屋さん、に行った。

 かつて、東京都世田谷区の等々力(トドロキ)と云う場所に存在した旧ガレーヂ伊太利屋さんのショールームには、1980年代の半ばくらいから幾度も足を運びましたが、その敷居の高いコトと云ったらホントに東京タワーよりもスカイツリーよりも高かった(泣笑)。なにせ外観は高級ブティックのそれ。デカい看板の類も一切無いガラス張りのショールームの床はフローリングで、土足で入るのも憚られるような空間でした。今では、さして珍しくもない仕立てですが、当時に於いては後の高級車ショールームの雛型デザインを完成していたとも云えましょう。それでも“練馬のお坊ちゃん(笑)”だったワタシゃメゲずに通いましたケド、結局当時は新車を買えるホドの財力は無くて、中古で手に入れたマセラティビトゥルボスパイダーのメンテナンスで御世話になったくらいでした。さらに以前にもランチアベータークーペ(当時108万円)を買い損ねたコトがありまして、その時ベータークーペを手に入れていたら、ひょっとして、今のマイクロ・デポは無かったかも知れません。

首都高さえ空いてれば、練馬のデポ本社からは40分と掛からずに着きます。
久しぶりに来てみたら、なんだか雰囲気が変わったような・・・
ああ、この看板だヨ。どゆコト?!
到着した時に近付いて来たのはガリバーのフダを下げた女性でした。
「ガレーヂ伊太利屋さんに用事で来たんですケド・・・あ、呼んで来ますね」
おお、「榛名のK」さん号が!ワタシたちも初対面。無事に着いててヨカッタ。
「文京区のD」さん号を託して、とっとと帰らねばと帰路につきました。
「おお、銀座!」イナカモンなワタシにとっては遠い世界だなぁ。
周囲の風景も、どんどん刷新されて行くんで、もはやドコに居るのかも分からん。
トンネルの中くらいは、ムカシながらの雰囲気で・・・「あっ!」
タイムスリップしちゃったみたい(笑)。昨日しんちゃんから貰ったヤツ。
そう、さっき店舗に掛かってたのと同じロゴ。バブル景気が華やかなりし頃・・・
こんなに手の込んだ総合カタログを作って販促していたというワケです。
ランチアサイドのトップを飾るのは「はち・さん・に」。バブリーですなぁ。
「駿馬の、邂逅。」に続いては「雄の、昂ぶり。」とキタか。テーマターボi.e.
「官能の、躍動。」テーマ6Vって買ったヒト居るのかなぁ(泣笑)。
「駆の、調律。」って、もはや意味分からん(笑)。おせーて「Wさま」さん。
「操舵の、快哉。」コリャちょっと分かる。ホントにハンドリングがイイんです。
今から思えば、デルタってこーゆーヤツだったよな。「闘争の、律動。」
そして真打はシンガリに。「制覇の、駆動。」HFインテグラーレ。まだ非エボ。
一回畳んで、クルっと返せば「マセラティサイド」になりまして・・・
「真の高級車を語る、技術と格式・・・」ソコは“騙る”ダロ(泣笑)。
それでも、そんなコピーに当時のワタシはスッカリ心酔していたモンです。
・・・で、コレ買って人生がオカシクなって(笑)。確かに「大いなる放蕩。」だわ。
「疾走への悦び。」ビトゥルボES。今ちゃんとしたのが在ったら面白そう。
ホントに実家のクルマにしたかった。「価値を問う哲学。」って意味深だなぁ。
「人生に培われた爛熟。」ってコピーライターさんも苦心しただろう、ロイヤル。

 35年の月日が流れて江東区有明で御盛業中である現在のガレーヂ伊太利屋さんには、いつもK田社長におすがりしつつ(泣笑)、どーにか御世話になっております。随分と長い年月が過ぎまして、街もヒトもクルマも代わりはしましたが、「イタリア車が好きだ!なんでか知らんケド(泣笑)」と云う純粋な気持ちやアコガレは、いつまでも持ち続けたいモンですね。往年のガレーヂさん(“ガレイタ”の呼称をするのは半可通ですヨ)のカタログを眺めていたら青春の日々が思い出されました。

 それじゃー、また明日。

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9 Replies to “ガレーヂ伊太利屋さん、に行った。”

  1. 素晴らしい往年のカタログ。
    見入ってしまいました。
    「駆の、調律。」ワタシも分かりませんが、いいクルマであることは確かです。

  2. おおっ、ガレーヂさんのカタログ解説は、アルファロメオミトのDNAシステムに例えるならば、超Aモード(※注1)。
    今となっては絶滅種。
    ですが、かつてはランチアテーマ8・32が手に届きそうな時代が・・・維持費にビビって手が出せないのが常だったのですが。
    ランチアのセダンは威厳があって、ただならぬオーラがあって、やはり名門の血を受け継いでいるのであります。
    プリズマとデルタHFの相似性を考察するのも楽し。
    そしてデルタHFインテグラーレには憧れましたっけ。
    かつては専門店も多く、街でも良く見かけたのですが。
    手を出して大やけどした話も。
    そして、なんたてったってビトルボ・スパイダーの、エッヂの鋭い造形にシビれます。
    かつて、たこちゃんの愛車であり。
    このブログで教えていただいたエピソードとして、買った直後から恐ろしく壊れだし、その修理費に新車が買えそうな勢いだったような。
    その経験を基に、現在のマイクロデポが業界屈指のオンリーワン店に為りえたのであり、現在の顧客がその恩恵にあずかっているのであります。
    まさに、大いなる放蕩!
    甘美な毒薬。
    ああ、この鋭いエッヂの効いた精悍なスタイルのビトルボ・スパイダーを素肌に羽織り、美しき日本の首都東京を疾走できたなら!
    ああ💕
    Sm「Wさま、Aモードにホールドされてますよ(笑)!」
    Wさま「そのお言葉、そっくりSmさんにお返し致します」
    Sm「えっ!そうなの?」
    Sm仮面さんは、いつも無自覚なのであった。。。

    ※注1:Aモードとは、Sm仮面さんによれば「ABNORMAL MODE」の事。

  3. これは流山のSはヨダレものですねぇ…。

    ついこの間ふと広告にリベラーラお台場店と出ていたのですが、外観がガレージ伊太利屋のそれだったので、半信半疑でクリックしたら本当に伊太利屋とドッキングしていたので、驚いたのを覚えています。
    等々力時代や今までの伊太利屋を知っている人たちは、今とのギャップに卒倒してしまうのではないでしょうか。
    何せ、ガリバーで輸入車を買う人はこだわりがあまりない、ベタなものを買う人が多いでしょうから…。
    そして、客層がヤカラやニワカばかり増えてしまった日には、伊太利屋の雰囲気が台無しになりそうです。

    伊太利屋自身も悩んだかもしれませんが、やっぱりここまでしないと生き残りが難しいのでしょうかね。

  4. 当時のコピーライターさんは凄いですね。
    なんだか文学的…
    一部読めない漢字もありました。

    某所には
    『蠢動する全裸』
    みたいな方がいらっしゃいますが、官憲のお世話にならないことを祈るばかりです。

  5. 全〇ネタ大好きイオタTよ、安心せよ。
    それ、架空のキャラですから(笑)!
    しかし、蠢動って何?
    春の下に、虫二匹って。
    なんか、学術的且つ猟奇的。
    勉強になります💦
    そなたは真面目過ぎで。
    いちいち、物事の意味を理解する必要は無く。
    理解出来なくとも、公民館に集う御老人と共に、純粋に楽しめば良い。
    音楽とは、その文字の如く音を楽しむ事なので。
    音楽の理論を知らなくとも、楽しむ事は出来るはず。
    クルマの構造を理解出来なくとも、ドライブを楽しむ事が出来ます。
    そんなところです。
    イオタT「Smさん、なんて恰好してんの?捕まりますよ!」
    Sm仮面「えっ?そうなの!」
    ・・・Sm仮面さんは、常にブレ無い全〇の男なのであった。。。

  6. 今の泥沼な状況は、オンボロHFターボを初愛車にしてしまったから…😱
    首都高銀座付近でミッション脱落!
    エンジンルームから煙り!
    懐かしいです。

    プリズマ、テーマターボie、永遠のアイドルです。
    すぐにでも乗りたい!!

    まだ、あきらめてないです。

  7. ガレーヂ伊太利屋のカタログは味がありますね、コピーライターさんが苦心した文言がなんともいえません。残念ながらモロコシ屋さんも、ガレーヂさんも、その他昨今の正規ディーラーさんなどもその敷居を跨ぐ機会が一切なく、車趣味を嗜んでいるので、、、正統派が羨ましい限りです。

  8. 現車確認ありがとうございました。午前中も当初グダグダしましたが、うまく事が運んで何よりでした。

    疲れたのかうたた寝してしまって、おかしな時間にコメントしてます。

    おかしいといえばガレーヂ伊太利屋様のお隣です。10年もたてば企業風土というのは変わるのでしょうか?変わっていることを願います…。

  9. 一カ月くらい前に行きました。半分中古車屋さんになってて驚きました。K社長は20数年前にコーンズイタリアが無くなるという事で引き継いで貰って以来お世話になっております。
    そしてガレージ伊太利のカタログは趣きがありますんれ!!等々力の丸いピンク?のがコーンズになりクローズする少し前、当時のコーンズの担当だった元大沢の方に「Sさん、捨てちゃうんでイイの持って行ってイイですよ」と言って貰った時、いっぱい貰ってれば良かった(泣)

    頑張れランチア!!!!

    PS
    今度はちゃんとコメント欄に反映されるかな??

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