タミヤ歴史館探訪(その2:完結篇)

 ま、考えてみれば、このネタは静岡に行き車輛登録手続きして、“納車の儀”のために藤枝へ行く前に“あくまで立ち寄った(笑)”に過ぎない部分を、もんのスゴ~く拡げて別枠扱いにしてるダケなんですが、いかにも駆け足での御案内となっておりますのは、そーゆーワケですんで、何かと御説明には不足の部分もあろうかと。ツッこまないでね(願笑)。

タミヤ(当時田宮模型)がプラモデルを初めて発売するに際して、田宮俊作さん(創業者である田宮義雄さんの子息で現社長兼会長→一番有名な方)は、当時東京芸術大学デザイン科の学生だった弟の田宮督夫(まさお)さんに新しいマークを依頼し、ソコで誕生したのが有名な「二つ星(通称ツインスター)」の商標。その後田宮模型に入社した督夫さんは社内デザイナーとして、モダンで国際的にも通用する広告の数々を紡ぎだしました。
1971年の少年漫画週刊誌に掲載された広告。コドモの物欲を大いにシゲキします。
1969年と云えば、アポロ11号の月面着陸で大騒ぎだったので、「SFブーム」を睨んでの架空モノもモデル化していました。右のマックスカーは「ジョー90」って人形劇(あのサンダーバードの孫みたいな作品)の劇中車で、主人公のジョーに与えられた万能スーパーカー。スケールモデルのタミヤがキャラクター版権商品に手を出した珍しい例。
1967年の時点で、この斬新なタテ型レイアウト(箱絵)も素晴らしいです。
架空モノもあれば、本来のスケールモデルでもアポロを。隣のNコロとの対比もイイ。
後のタミヤ製品カタログの表紙デザインにも通ずる、白抜きの商品写真群。
左の楽しい工作シリーズは、小学校の夏休みの宿題(自由課題)で御世話になりました。
大スケールの二輪、F1、ラジコン戦車。コドモの夢が詰まっておりました。
店頭用の宣材も、マニアにとってはお宝ではないでしょうか。
40代の方だと、モ子ちゃんにプラモ作りのイロハを教わった方々もいらっしゃるかな。
そのような中から、長じては超絶プラモデラーとなった方もいらっしゃると。
スペースシャトルも初飛行する前にモデル化されてましたね。
このあたりの製品は、当時練馬のおもちゃ屋では見なかったなぁ・・・
あ、この1/12のローラTー70は、同じモノが千葉のワタシの部屋に在ります。
1/12ホンダF1を組み立てるコト無く標本のように展示。オシャレです。
このあたりが、木製模型の製造販売で苦闘していた時代の製品群。
しかしながら、実力と工夫次第では、素晴らしい完成模型となったのです。
マイホームが夢だったり、なぜか国連にアコガレ(笑)たり・・・
木製の鉄道模型すらも存在していたようです。HOゲージみたいですね。
黎明期のプラモデルは、まだ玩具との境界線上に在ったので、モーターやゼンマイによる何らかのギミックが付いていたモノでした。TKK銘時代のマブチモーターや各種のギアボックスセットのパッケージが懐かしいです。ホントは、もっとジックリ見たかった!
製品展示コーナー紹介の掉尾を飾るのは、初製品化したプラモデルの1/800大和。
で、いきなり現物展示のコーナー。モノホンのF1マシーンが3台も!なぜか英国軍。
北欧の貴公子、ミカ・ハッキネンさんの乗機。タミヤもスポンサードしてました。
モモのステアリングとシートの色遣いが、とってもオシャレですねぇ。
運転席脇のバーコードは、FIAの規定や検査をパスした証なんでしょうかね。
ちょうどスーパーカーブームの渦中にデビューしたんで、日本でも有名になったP34。
あ~、そーいえば、我が家にも1/24の作り掛けがあったな(遠い目:泣笑)。
通称6輪タイレルと呼ばれておったのに、その後ティレルって呼ぶように・・・
このパトリック・デパイエ(やはり近頃はデパイユって云うらしい・・・)乗機車には、日本GP仕様時に「たいれる」の文字が(ホントにひらがなで:笑)カウルに思いっきりマーキングされてました。だから日本じゃタイレルのままでイイと思いまーす(笑)!
タイレルはタイレルでも、こりゃ4輪(007)の方のノーズコーン。
ロータス72Eの、コレもモノホンなノーズコーン部分。とりあえずスゲー!
若いころにワタシも乗ってたポルシェ914は、同社ではモデル化されてませんね。
ホンダライフのステップバンってタミヤでプラモになってたっけ。スバルR2の方は1/18でモデル化されてましたね。ウチの納屋掘りまくったら出てくるカモ(笑)。
ポルシェ934をモデル化する時に資料として購入し、自分たちでバラバラにしたら再度組み上げられなくなって、ディーラーのメカニックに組み立て直してもらったという冗談みたいな逸話があるマシンです。こんなところにも、模型屋の信念と情熱を感じます。
何気なく展示された二輪車たちも、みんなプラモ化されてるモンなぁ・・・
一番手前に在ったフェーザー(ヤマハFZ250)に「懐かしぃ~!」と近づけば・・・
オドメーターには3キロの文字。「ギョエ~!新車やんけ!!」
と、隣のCBR400Fもそうでした(笑)。実走4キロです。
こういうのも、たぶんモデル化されているんでしょうね。
ワタシのプラモに関する知識は1980年代でトマっちゃってるモンで。
実機展示コーナーにて異彩を放つショーケース・・・Me323ギガント!!
サスガにコレ、プラモじゃなくてワンオフ品なんだそうです。「スゲー!」
滞在時間は40分ホドでしたが、「テツヲタ」さんと一緒に童心に帰りましたヨ。

 ↑というワケで、タミヤ訪問記の全2回が完結です。ホントはダメ男メンバーの皆さんで静岡(しぞーか)おでんでもツツきながら緑茶酎ハイを酌み交わす夜を過ごしたアトに、静岡発祥プラモデルメーカーを聖地巡礼するツアーなんてのが出来たら夢のようなんですケドね(願)。

 明日の夜はエア ホルモン月例会ですヨ!いざ呑み、語り合わん。

 それじゃー、また明日。

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5 Replies to “タミヤ歴史館探訪(その2:完結篇)”

  1. やはりタミヤ歴史館、楽しいですな。
    旧くても、精度が高い印象を受けました。
    タミヤイズムが現代でも伝承されているのでしょうね。

  2. 聖地巡礼ツアー、いいですね。
    タミヤのマーク、この歳になっても目にするたびワクワクします。
    道理で、、1/800大和と生年月が同じでした(驚)。

  3. 行きたくなりますね!じっくり紹介されるより、情報小出しだから。ダメ男ツアーで、行きたいところ!

  4. いやあ、見ていて飽きません。
    タミヤ歴史館は、男の子の秘密基地。
    いつの日か、プラモデル聖地巡礼ツアーを行い、夜に、しぞーかおでんで緑茶ハイを酌み交わしたいものです。

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