【詳解シリーズ】スロットルバルブボディの前方に付いてるヤツ(Air conveyor)

 今朝早く練馬に戻りましたが、光が丘公園周辺はソメイヨシノが結構咲き始めているのにオドロキました。つくばじゃ、まだぜぇ~んぜんって感じでしたから。そのあとで御来店くださった「おぐ」さんをクルマでお送りしたんですが、練馬の名所である千川通り沿道にも、チラホラと咲き始めてイイ雰囲気となってました。でも今宵は千葉に(泣笑)。

 ところで、今回より“詳解シリーズ”と題しまして、旧いマセラティ用の地味なパーツにつきましての“重箱突き系解説”を時々行ってまいろうと考え付きました。第一回の本日は、コレだ!“エアーコンベヤー”。

エンジンルームの正面俯瞰写真を撮ると、ちょうど中央に陣取ってるヤツです。
まぁ、皆さんがメッタに見るコトの無いであろう裏側。鋳肌に萌え萌え(笑)。
右側面に刺さる茶色いヤツは、インジェクションの吸気温センサーです。
もう一方は、ブローバイホースを繋げるための継手。銅ワッシャーを挟んで締結。
裏側を見ますと、吸気温センサーのセンシング部分が飛び出していますね。
ヒシ型のシールリングをハサんで、スロットルボディにヤンワリと締結します。
シールリングが手に入らず、代品をテキトーに付けて調子の出ない個体を散見します。
たったコレだけの継手状パーツにも、これだけの構成要素品番が必要です。

 ↑地味な脇役といった感じのパーツですが、前述のようにエンジンルーム内の一番目立つ場所に位置するため、ココがボロいと美観の上でもマズいコトになりましょう。昨日は一生懸命に磨き、その内部までをパーツクリーナーにて洗浄しておりました。外観の微細な腐食部分やこびりついた油ヨゴレなどは、ワイヤーブラシを軽く当てつつ時間を掛けて磨き上げます。そもそも荒れたアルミの鋳肌は古臭くも見えますが、ソコがまた味わい深いところでもありますから、あえてサンドブラスト的手法で表面を作らずに手作業としております。この個体は、マセラティ430最終型(「名古屋のO」さん号)用ですが、デ・トマソ期のビトゥルボ系マセラティで、シングルカム3バルブエンジン搭載のインジェクション車には幅広く採用されているモノです。キャブレター搭載車と4Vユニット搭載車には、エアーコンベアー本体の互換性がありません。コレに付帯する周囲の諸々は同じモノだったりするんですケドね。

 それじゃー、また明日。

-------
愛車を御手放しになりたい方は、コチラ:車輛売却時にも、当店に持ってくるのが結局ラクでお得ヨ。マセラティじゃなくてもね。をどうぞ。

-------
マセラティでイッてみよう!Part2・Part3・V3(ヴイすりゃ~)・ア~マ~ゾ~ン(笑)!!を通したすべての過去記事への一気到達用ページへはコチラ:マセラティでイッてみよう! 過去記事月別アーカイブ(ア~マ~ゾ~ン新版)からどうぞ(ヒマつぶしに最適!)

7 Replies to “【詳解シリーズ】スロットルバルブボディの前方に付いてるヤツ(Air conveyor)”

  1. エンジン様の御尊顔を拝見する時に
    真っ先に鎮座しているブツですな。
    エアーコンベヤー!ってドラえもんが叫びそうな名前ですね。
    それにしてもシールリングが手に入らないとテキトーな代品でって…あの形状だとかなり無茶なような…

  2. コンベアというと、デルタダガーとかデルタダートとかでしょうかね。シーダートも凄かった(発想が)。
    エアーコンベアというと、どしてもそういう連想になってしまいますがな。

  3. 重箱の隅つつくの助の解説、いいなあ。
    小さなエアーコンベヤーが、更に細かい部品で構成されていて、その部品番号の桁が多いのが、深いです。
    あの美しいビトルボ系のエンジンルームの中央に位置する部品ですから、重要ですね。

Wさま へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です