出来るだけ塗らなくても済むように・・・

 マイクロ・デポでは、従来より“ヤタラメッタラ”にボディを加修塗装するのを是としては来ませんでした。ソレが残っているのなら可能な限りオリジナルの塗膜を生かしつつ、総合的に美しく見えるような仕立てを目指します。サスガに錆や下地が出ちゃってるような部位にはしかるべき処置を施しつつの鈑金塗装が不可欠となりますが、表面の一層目(多くの場合はクリア層)に付いてしまったスクラッチキズや飛び石キズには、塗らないで目立たなくする手法を用いるコトも結構あります。

またも、ボディラインの小林代表に練馬まで来て頂きました。
顧客からのオファーは「全体にスクラッチが増えてきたのでコーティングを」と。
でも、スクラッチと呼べるのは、この深ぁ~いキズぐらいでアトはキレイ。
このキズは、クリア層の奥まで喰い込んだ結構深いモノです。ムリは禁物。
でもね、顧客のお気持ちを考えますと、目立たぬようにはしたいモノ。
ソコで、養生のマスキングテープを貼ってる小林サンに・・・
「ねぇねぇ、エンブレム外すから、なんとかしてよぉ~。お願い!」っと。
で、しばらく二階に居てデスクワークを済ませたワタシが戻りましたら・・・
「あんれ?見えなくなってる(キズ自体は残ってる)じゃん、スクラッチ!」
元はこのようにどの方向からもクッキリと見えてしまう状態でしたが・・・
施工後は、ほとんど気にならないレベルとはなりました。
まぁ、個々人の嗜好性もありますが、出来るだけ塗らずに済ませたいモノですね。

 ↑こんな具合に、毎回の継続車検のついでの機会などにボディ表面をヒト磨きして、特に気になるアラを逐一さらっておけば、長きに亘ってガレージでの「ウヒウヒ」の友(笑)となりますコトでしょうね。

 それじゃー、また明日。

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5 Replies to “出来るだけ塗らなくても済むように・・・”

  1. どもならん状態であればいっそ全塗装もありでしょうが、薄く歴史が積層していく味わいもまた何物にも代え難く。

    そにれにしてもよい色ですよねえ。エンブレムも味わい深いし。
    これはもう「ウヒウヒ」の友とせざるを得ませんねえ。

  2. 磨きの世界は奥が深いですね。
    素人が下手にやるとクリアなくなっちゃうみたいですし…
    何事にもプロの妙技があらまほしきものなり、ですね。

  3. 小林さんの手腕のいい事例です。
    仕上がりレベルの参考になります。
    磨き上がった愛車は、また惚れ直しますな。

  4. オリジナルは大切に残したいものです。
    ビトルボ系マセラティならば尚更で。
    この磨きの技術は、素晴らしいなあ。
    おまけに、外装色が渋くも良い色だこと。
    ウヒウヒ。

    にしても、この21世紀にロシアのウクライナ侵攻なぞ信じ難く。
    「カラマーゾフの兄弟」の続編を目の当たりにしているかのようで。
    140年の時を経てアリョーシャが再来するのでせうか?
    暗雲立ち込める現代に比べて、ビトルボが誕生した時代は、さぞかし華やかだった事でせう。

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