スーパーカブにハマる・・・

 ・・・とは申しましてもね、マセラティ屋の店主が若かりし頃を偲んで、世界のベーシックバイクたるスーパーカブに老いらくの恋心を抱いちゃった(笑)ってハナシではございません。この水曜日に「久しぶりに映画でも観るか・・・」とアマゾンプライムビデオのページを開くと、”スーパーカブ”と題されたアニメを発見。「何時頃作られたモノなんだろう」と見れば、なんと今年公開の作品。普段あんまり近年のアニメは観ないんで特段の興味は無かったんですが、「近頃の新作テレビアニメってどんなんダロ」と、なんとなく視聴し始めましたら、美しく精微に描き込まれた背景画と、主にクラシックのピアノソナタの劇伴が織りなす静謐且つリアル(実在の街や店舗が実名でポロポロ登場)な世界観の中に、突然アニメ画の5頭身な“田舎のジョシコーセー”が放り込まれているという不思議なサマに、グイグイと惹き込まれて、第一シリーズの全12話を一日4話ずつ視聴し、ついに昨晩完遂いたしました。

 とにかく、主人公の高校2年生である“小熊(ソレが苗字であるコトはスーパーカブ購入時に注文書に苗字のところまで記名する描写があるので判る)”と呼ばれる両親も友達も居ない、将来に夢も希望も無い、云わば“無いナイ尽くし”の寂しく暗いムスメが、登校時に上りの坂道ばかりをチャリで片道2キロ走るのがイヤになり、突然近所のバイク屋で“訳アリ”のため格安(走行500キロの新車同然を、何と一万円!しかもアライのクラシックタイプジェットヘルとグローブもキャンペーン中のため無料でゲット・・・って、この条件ならオレが買うゾ:笑)で店主が売ってくれるというスーパーカブを購入。バイク屋の気難しそうだが心優しげなオヤジから原付免許試験の教本を借り、アトから免許を取得。めでたくハレの納車となるワケですが、スーパーカブ独特の自動遠心クラッチ付きミッションを初走行時からさして苦も無く扱ってしまうくだりなど、少々二輪の世界をカジった人間からするとツッコミどころも多いため、アマゾンプライムビデオの同作品レビュー欄は、5つ星か1つ星か、といった感じの荒れ模様となっております(苦笑)。ただね、こりゃ一種のファンタジー小説(実際、原作はラノベらしい)なんですから、ワケ知り顔で辛辣なレビューなんぞ書いてないで、素直に“初めて内燃機関付きの自動車を手にした時分の感動と戸惑いと葛藤”みたいな甘酸っぱい青春時代の思ひ出に浸るのがよろしいかと存じますヨ、ハイ。

 で、スーパーカブでの通学を始めたところ、同じクラス(といっても田舎だから1学年にヒトクラス)で学ぶ、“チューンド郵政カブ”を足とする“礼子(コチラは苗字不明)”という、主人公“小熊”とは対照的に口数が多く馴れ馴れしい態度のムスメから初めて声を掛けられ、同じ“カブ乗り”の仲間と見做されたか些か強引に“カブ道のディープな世界(ドロ沼:笑)”へ引き摺り込もうとする礼子に若干辟易しながらも、ともに生活の伴侶としてカブを使いこなせるよう、お互いが徐々に進化成長していくという過程を見守る(オヂサン目線ですね)ようなハナシです。

 初めての夜間走行で喰らうガス欠。取扱説明書を読んでリザーブ燃料コックの存在を知り、どうにか自宅まで帰還する。徐々にスピードに慣れ、20キロから30キロに速度を上げると目が痛いという事実に気付く。ヘルメット装着用シールドは高価なので、近所のホムセン(コメリが実名で:笑)で現場作業用ゴーグルを格安でゲット。荷物を積むには、何らかのラゲージスペースが必要だと気付く。町役場で払下げ品を無償で手に入れ、銀行員が乗るカブに付いているような武骨な鉄箱を後部に装備、フロントには大きなカゴを付ける。夏休みには、カブを用いての書類運びバイト。途中で夕立に遭い雨合羽の必要性を痛感、バイト代の一部は高価な雨合羽に消える。秋も深まれば手指が悴む。ハンドルにカバーを装着。冬ともなれば山間部ゆえ寒さも尋常ではない。ついに禁断の(見た目の問題)レッグシールドにも手を出す(礼子の方)。

 こうして、二人のカブはドンドン見た目が可哀想なくらい実用的(田舎のオジサンチックに)に変貌していくのですが、コレこそが正しいカブ道なのかなとも思えます。こうして凝れば凝るホドに泥沼化しそうなんで、ワタシゃ手出ししないようにしてるんですケドね(笑)。でも、バイク屋のオヤジに頼んで、たったの3CC分ボアアップしてもらい、原付二種化させて黄色いナンバー登録とし直し、併行して小型二輪免許まで取得するとは、夏休みのバイト代と引き換えに「原付30キロ制限の壁を超えたい(街道では遅すぎると危険ですらあるんで)」という切実な願いを達成する正しい熱情に、オヂサンもアタマ下がる思いヨ。ワタシゃ、初めて手に入れたホンダMB50のナンバーに黄色いセロファン張ってた(しかも二人乗りしてた:笑)のを白バイに見抜かれてキップ切られましたんでね、小型二輪免許取って、めでたく黄色いナンバーのカワサキAR80にしましたから、なんか心情がイタいホド分かるのよねぇ。今や、その熱情が無いから大型二輪取れんのヨねぇ(笑泣)。

・・・てなネタを書こうと思ってたら、朝のコンビニでクロスカブを発見!
この時代に、小排気量で4サイクルはそれだけで驚異の技術力って感じ。
自動遠心クラッチ(クラッチレバーが無い)は出前持ちが片手運転するためのメカ。
「制限速度が10キロアップ・二人乗りが出来ます」コレがデカいのヨ!
ポートカブはヨーロッパのモペット風。コレが欲しいナ。
コレが原初のハンターカブ。1ドル360円固定相場の時代の$275。
コレは、おそらく輸出仕様にしか無かったと思われますが、イイなぁ。
80年代には、ライバルのヤマハと熾烈な低燃費合戦勃発。
カブがリッター当たり180キロを謳えば、タウンメイトは200キロ(笑)。
コレも出た時にちょっとクルもんがありました。90があればなぁ。
左上モンキー、右上ゴリラ、左下ダックス、右下モトラ、全部カブの亜種。
スーパーカブに関しましては解説書籍も数多く・・・ベンキョーし直そう。

 ↑サスガに現在の公式サイトに拠れば、「リッター当たり220キロ!」的なホラ話の類は載ってません(笑)。でもね、実際周囲の友達にモンキーやゴリラ、そして自らもダックス70を持ってましたが、カブ系エンジン搭載車の燃費が抜群だったのは確かです。カブ系3速自動遠心クラッチ付きミッション搭載車の左足で踏むシーソー式ペダルは、前述のようにクセが強いので、右手のヒト捻りで走れるスクーターとは明らかに一線を画します。「(バっちゃん!:ペダル前方を踏む音)たったったったったぁ~(バっちゃん!)ふぃぃ~ん(バっちゃん!)ひゅぃ~ん(バっちゃん!)ぎゃい~ん!!(一周してニュートラルに入っちゃったんでエンジンがカラ吹かしになってる:笑)」二輪のマニュアルミッションには、ロータリー式とリターン式というのがございまして・・・ま、二輪をカジった方にはナニをいまさらですし、二輪を経てない方々には興味の対象外でしょうけれど、ロータリー式(例えば3速の場合)には、「N→1→2→3→N(シーソーペダルの前方ダケを踏んだ場合)」となるんで、走行しながらアタマの中で「今、何速?」と自問する必要が常にあります。トップの次にいきなりニュートラルが廻り来るんで、踏み過ぎて「ぎゃい~ん!!」になっちゃった時には落ち着いてシーソーペダルの後方をカカトで一回踏めば(3速に戻る)良いのですが、コレがなかなか咄嗟には出来ないのよ。「ぎゃい~ん!!」の次に1速が来ちゃった時のエンブレの効き具合と云ったら8ポッド対向キャリパーのブレーキ並み(笑)っつーか、ほぼフルロックですから、コワいなんてモンじゃありません。ボケ防止にはちょうどイイかも知れないなと思ったりして。一方のリターン式の方はググってください(笑)。四輪で云えば、コラム式とフロア式の違いってトコかな。

 そんなカブの歴史や基本をカジってから観ますと、なかなかに味わい深く面白いモンです。御時間あれば、御覧になってみてくださいね。

 久しぶりに“聖地巡礼”行きたくなっちゃいました、北杜市に(笑)。

 それじゃー、また明日。

-------
愛車を御手放しになりたい方は、コチラ:車輛売却時にも、当店に持ってくるのが結局ラクでお得ヨ。マセラティじゃなくてもね。をどうぞ。

-------
マセラティでイッてみよう!Part2・Part3・V3(ヴイすりゃ~)・ア~マ~ゾ~ン(笑)!!を通したすべての過去記事への一気到達用ページへはコチラ:マセラティでイッてみよう! 過去記事月別アーカイブ(ア~マ~ゾ~ン新版)からどうぞ(ヒマつぶしに最適!)

4 Replies to “スーパーカブにハマる・・・”

  1. スーパーカブは確か、山梨県北杜市が舞台なんですね。
    夜中にTV放映されていた時に|д゚)チラッと観ました。
    初めて内燃機関に触れた時は、たとえ50㏄であろうと、皆ドキドキするんじゃなかろうか。
    浮谷東次郎だって、きっと。

  2. アニメのスーパーカブ、新鮮ですね。
    ちょっと見てみようと思います。

    ちなみにウチのオヤジは昔ヤマハ・タウンメイトに乗ってまして、子供ながらに「ナゼスーパーカブに乗らないの。パクリじゃん。」と思ってました。
    ヤマハさん、すみません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。