激闘!カンパーナ(その9)

 今朝一番、「おはようございま~っす!」と階段の方からボンヤリと聞き慣れたお声がいたします。バカボンのパ・・・じゃなくて「練馬のH」さんが“ハジメちゃんは何時生まれるのか”とヤキモキしてお越しになったのかと思えばさにあらず。ギブリカンパーナに取り付けるドラレコ・ETC・オーディオを御持込になってくださったのでありました。

 「なんか、結構たいへんそうですねぇ」「いやいや、想定内っすヨ」みたいな会話をしつつ、「どーにか、今日こそエンジン始動に漕ぎ付けたいモノよのぉ~」と内心では焦るワタシです。よし、イッてみっか!

まぁ、電気の世界っつーのは、見えないダケに厄介でして・・・
こうして回路図とニラめっこしてると、ナニかひらめく場合もあるケド・・・
いっけん、図面通り論理的に線がチャンと繋がっていてもダメな場合がある。
ま、常に「事件は現場で起きている」っつーヤツです。
ワタシは、まずボンネット内左右2個のボディアースとバッテリーアースを診るコトに。
それぞれのナットをハズしましてね・・・
ひとつひとつ、ボディの当たり面(アースポイント)の現況をチェック。
当たり面とギボシ裏表を紙ヤスリで磨き、接点復活剤で洗浄してから組み付け。
こういった具合に表面がピカピカになるまで磨きます。
そして、原因の本丸と見込んでいるのが、この助手席足元のアースポイント。
コレは磨いたアトの図ですが、当たり面がダメダメでした。
当たり面をチェックして磨くにゃ、この奥に顔を突っ込みます(ツライっす)。
ギボシも、当たり面の面積が広い順に重ねる構成に変え、導通向上を期しました。
さぁ、コレでスターター始動時の電圧ドロップが解消したかナ?


 ↑アース叩きの成果は、大成功(超嬉)でした。そのままスターターを回してクランキングを続け、油圧計がアガってくるところまで辿り着きました。コレでエンジン内部の油膜切れの心配も無くなりましたんで、いよいよ燃料を入れて、ついにエンジン再始動の時を迎えました。


 ↑こうして15年振りにギブリカンパーナのエンジンに火が入りました。「はぁ~、ヤレヤレ」な気持ちです。少し動画を解説いたしますと、初めにイグニッションスイッチのON⇔OFFを繰り返しているのは、徐々に燃料をフューエルラインに導くためです。またドナーの実験用メーターはタコメーターと電圧計が正常な挙動をしておりませんね。電圧は、バッテリーで測ると正常値を示しているようなので、コレはメーター内部の問題なのか、他に原因があるのかを切り分けて調べる必要があります。ここから先は、いつものように“小ネタ叩き”ですね。

 それじゃー、また明日。

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8 Replies to “激闘!カンパーナ(その9)”

  1. やったーやっとエンジンに火が入りました!!社長!工場長!ありがとうございます!感謝感激雨霰!!
    なんだか子供が生まれて、「おぎゃー、おぎゃー」と泣いているように感じました。最終コーナー抜けたか!?!

  2. おめでとうございます!
    カンパーナの記事は「ザ・レストア」ですね。
    上手いこと動画を切り貼りしたらクラシックカー・ディーラーズ顔負けかも。

    エンジン音聞くと、うちのもエンジンかけたい、と思います。

  3. いやー良かったですねー、ハラハラドキドキの顛末、練H(略!?)様も一安心ですね。もはや多くの店が見限ったビトルボの総本山が近くにあるって羨ましいです。仕上がったらロケット加速を実際に見に行かなくては!。

  4. エンジン音というのは、鼓動だなあと。
    6速ふけきるまで全開加速する日を夢見て。
    そのためにこそ、この鼓動はあるのですから。

  5. 再始動の産声が聞けました。。おめでとうございます。
    動画はさすがメカ屋さんと思いました。
    いい仕事はやはり皆さん、食いつきいいですね。

  6. 祝火入れ成功
    火入れまで2桁回いくんじゃないかと予想していましたが、いい意味で外れました。
    この先もどんどん再生されていくのでしょう。
    名車が生き返る様子はいつ見ても楽しいです。

  7. 15年振りのエンジン始動、まことにおめでとうございます。
    回路図から活路を見い出しての接点回復、たこちゃんさすがです。

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