国民自らが政府に対して罰則規定のある法律を希望するのって、なんかオカシクないか?

 先週の1月15日(金)は、中国の武漢から帰還した新型コロナウイルス感染者が国内に於いて初確認されてから満一年となった日だそうです。この一年間、全世界を巻き込んだ災厄の種が、本邦に初めてもたらされた時、新型コロナウイルスはまったく未知の存在でした。ダイヤモンドプリンセス号の船内蔓延に対処したコトによって、せっかく、世界に先駆けて未知のウイルスに関する知見を得るコトが出来る立場でもあったワケですが、事態を軽く見た日本政府は、ついに国内に於ける根絶(アフターコロナ)を目指すコトなく、本日現在、結果的にウィズコロナの世の中を固定化せざるを得ない状況に国民を押し込めております。

 この国の一国民として、過去一年間を想い起こし、新型コロナに関してワタシがターニングポイントであったと思う点は、以下の通りです。

①:昨年2月の、俗に云う“春節ウェルカム”
②:昨年3月終盤の花見に拠る人出
③:第一回目の緊急事態宣言を、大阪府と東京都が前倒しで終結

 特に、③が国内に於ける終息(根絶)のラストチャンスを摘み取ったと見ております。この段階で、むしろ最低でも6月中旬までは緊急事態宣言を延長する措置を採るべきであったと深く悔やまれるところです。

④:GOTOシリーズ(特に罪作りだったのは、巷で云われるトラベルの方では無くて、蔓延地での市中感染を増やすイート)の前倒し実施

 さらに、お盆時期のビジネスチャンスをフイにした第二波発生のあと、若干の収束方向と見るや、されど終息には程遠い状況での・・・

⑤:諸外国からの入国者をザル状態で受け入れ(コレでトドメ)

 そして、年が明けた現在は感染者爆増の第三波の渦中、変異型までが国内に流行し始めている第二次緊急事態宣言下と云うコトになります。

 他にもこの事態を招いた原因は様々ありましょうが、まだまだ当方も申し上げたいことは山ほどございます。当ブログ読者諸兄も、様々な御意見をお持ちでしょう。されど、過去を悔いているばかりでは一向に状況の改善を見ないであろうことも明らかです。少なくとも皆さんの身の回りに明るい未来を取り戻すためには、現実に起こってしまった今日的状況を直視して、個々人が「一日も早い収束(願わくば終息)」を目指してのアクションを積み重ねることこそが肝要であろうと愚考しております。よく現在の状況を戦時中のアレコレになぞらえる向きもありますが、今回は文字通り全世界を巻き込みましての準戦時体制の渦中に在るのかも知れません。而して敵は見えないウイルス、コレは強敵です。

 ところで、戦時中と云えば、新型コロナ感染症に関する特措法に罰則を盛り込もうという動きがあるのが、非常に気になっております。“国民の側からの声”を拾い上げるカタチで国民の自由を奪う法案を通すというのは、まるで昭和初期の太平洋戦争突入直前ディケイドを見るようです。自由と云うのは、決してアタリマエのモノでは無くて、先人たちの屍を乗り越えて獲得した人間としての権利です。ワタシがまったく信頼を置いていない野党の党首すらも、ここ数日ワタシ同様の論陣を張り始めましたが、ココの部分に関してダケは、一理あると考えております。

 あまり当ブログにはお若い方の閲覧者はいらっしゃらないかも知れませんが、あえて書き残しておこうと思いますのが、ネット上に蔓延る「新型コロナは、主に老人や既往症持ちの弱い者ダケの命を奪うのだから、現在の若者にとっては今後の社会保険負担などを考えれば寧ろ好都合なウイルスである。ゆえに政府が何と云おうと好きにヤラせてもらう。老害どもはさっさとあの世に行けばよい」などといった、独善的な理屈を決して信奉してはイケませんヨと云うコトです。若年感染者爆増の結果として、自由を縛ろうとする法案が可決してしまいそうです。本当の自由と経済のために、たったの二週間ガマンすればよかったのに。

 どうして今、一部の産業以外、すべての国内経済活動が停滞しているのか。ジジババが安心して外に出られないからです。国民の富の7割を65才以上の老人が占めていると云われている国にあって、海外からの入国者を止めている以上、一刻も早く国内に於ける新型コロナの収束もしくは終息(見込みでもいい)を達成し、マスコミが大々的にその事実を好意的に報道しない限りは、その老人達が持っている潤沢なお金が市場に循環いたしません。なぜなら老人たちの大部分はネットをヤラないので、その情報ソースは地上波テレビ・新聞・ラジオに限定されているからです。ステイホームを強いられている老人は、日がな一日自宅に居て、いたずらに危険を煽るワイドショー番組を始めとする煽情的報道を真に受けているコトでしょう。誰しも寿命を全うしたいと思うもの。

 今の我が国では、為政者たちが国民を中学生くらいの知能だとナメているように思えます。校長先生に生徒会委員長が「ウチの学校では規律を守れない子が多いので、罰則付きの校則を作ってもらえませんか?」って云ってるようなモン。こんな国民性では赤子の手をひねる如く手玉にトラれてしまいますヨ(泣)。新コロの後遺症より禍根を残しそう。

 ともあれ、為政者が如何に国民の気持ちを掴めるかがカギであるのに、“ホンキ”を示す能力が無い(若しくは怠っている)というのも、非常時に在って、一国民といたしましてはホントに困り果てるモノです。

 7月にも関連記事を書いております。ワタシの今の気持ちは当時よりも一層“国内での終息”を希求する心持ちです。百歩譲っても限りなくアフターコロナを目指したウィズコロナであるべき。そうでなくては、今後ほとんどの国内産業は壊滅的なダメージを被るコトでありましょう。そして7月に書いた如くに結局鎖国になっちゃったではないですか(タイミングが遅すぎる)!ダラダラやってると、本当に回復出来ないところまで追い込まれちゃいます。強制力を湛えたヘンな法律を作らせるのも世論という名の魔物の所作であります。一方、たった二週間の全国民自主的ガマンで、自由の死守と国内経済活動の復興に資するならば、お安いモノだと思うんだけどなぁ・・・なんだか不良少年ばっかりの中学校に居る気分です(泣笑)。さ、アパートに帰ってビール呑んで寝よ。

 それじゃー、また明日。

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7 Replies to “国民自らが政府に対して罰則規定のある法律を希望するのって、なんかオカシクないか?”

  1. 敵は目に見えないウイルス、本気出さないと終息は厳しいでしょう。
    まさに今が瀬戸際だと思います。
    苦しい生活を強いられますが、頑張り抜きましょう。

  2. 例えて言うなら「敵は新型コロナウイルス」の「戦時体制」でしょう。

    医療従事者の方々が戦っている兵士の皆さんです。

    で、国民全員が少しは兵隊さんのご苦労を考えてくれれば、乗り越えられると思いますけどねぇ…

    20:00以降外出禁止は灯火管制みたいなものでしょうか。

  3. 私はもともと中国レベルの人権無視上等!国家じゃないと封じ込めは不可能だと思っていました。それよりも冬にウイルスが活性化して感染が増えることを見越して検査体制や医療体制(公共医療にだけ負担させておきながら2類という厳しい指定が適切なのか、野戦病院的な施設はなぜ用意しないのか)を全く準備してこなかったことに呆れています。初冬までの平衡状態を「このままいってくれればな~」と希望的観測だけにすがっていたのは否めません。ですが、それは政治だけでなく民衆側も同じような状況だったように思います。

    1. なかなか厳しいですね。今回の緊急事態宣言も1日感染者報告数の目標値を厳しく設定しないと、予定通り2/7に解除されるとなら、また元の木阿弥でしょう。同じことの繰り返しです。経済優先を先走るから結局余計に苦しむことになっています。それを英断できるか。

  4. 4月に私はFcebookでこう書きました。

    「誰かを非難したり、攻撃することが収まりません。
    そして、やっぱり出てきました、全国知事会が緊急事態宣言を延長するように提言したと同時に、特措法(特別措置法)の強化を求めました。
    「強化」というと、罰則規定を設け、私権制限を行おうという事です。指示は出来るが、強制や罰則規定がないことに非常に不満を抱いている人たちがいる、という事です。
    日本の場合、緊急事態宣言は強制でなく「要請」だが、その締め付けは日々厳しくなっています。
    要請に従わないパチンコ店は公表するだなんて、ほとんど要請という名の強制ではないか。
    いや、正義と空気を盾にした公開処刑だ。
    はからずもパチンコ店に行列を作る人々は権力への反骨精神を発揮していると思います。
    互助の精神のもとに組織された戦時中の「隣組」は、実態は互いの監視であり、総動員体制を強固なものにしていきました。
    いまはそこにメディアやネット住人も加わり、「非国民」を目を皿のようにして探しています。
    二つ前の投稿で
    「自分の生活が国家権力に統制されることを望む、という意味では同じなんじゃないでしょうか。
    「緊急事態宣言には強制力はないから、要請しか出来ないのだから違うでしょ、時代が違う、時代が」…でも本当にそうなのかな?」
    と書きましたが、やはり強制力が欲しいと思ってしまうんですね、人間って。自分と意見が違う方々には「罰」を受けてもらわなくっちゃいけないって思っているのです。
    「軍需工業動員法」が「国家総動員法」に変化していったのが見えるようでしょ?
    権力者にとっては私権制限強化は行わなくてはいけないことなのです。
    それでいいの??
    今回首相が緊急事態宣言の延長を決めたことは、まあ、同情の余地があります。とにかく世論が延長しろ、個人の自由を認めるな!自粛しろ!!の大合唱ですから。日本経済の破綻、すぐ隣のご商売をしている人達がつらい思いをしていることなんかコロナを収束させるためには小さな犠牲だ、とでも言うのでしょうか。
    いつだって日本は立ち上がってきた、負けない!・・・まあ、それはそうなんですが・・・」

    罰則があるからいいんだ、守らない奴は罰せられて当然、個人の自由なんか自分の心配に比べたら大したことない…などという空気が広がっています。
    若者や個人がどう考えていることはともかく、国家が個人の自由を制限しようとしていることに非常な危惧を感じます。
    個人の自由は何としても守らなければなりません。
    自由を制限してる国(中国・香港、北朝鮮、独裁者が君臨する国々…)のような国にしたい??

  5. 罰則が無くとも、日本国民がコロナ終息の為に協調出来る世の中でありたい。
    コロナ患者を差別してはいけない。
    分断をつくってはならない。
    そう願う。

  6. 近頃気になったのが「鼻出しマスク受験生騒動」、実際に変な人で逮捕というオチでしたが、鼻出していて咎められてもな、と思いました、マスクしてると息苦しいのは実際あるし試験の場なら頭も回らないのかもとも。現実的に鼻出しがどれほどウイルスを拡散させるのかな?それが決まりと言われて納得する人ばかりになったらそのほうが怖いな。

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