ベントレーターボRLのリアトレイを徹底解剖修理(ホントに出来るのかなぁ:その1)

 昨日は不意の夕立にヤラれましたのでね、遅れを取り戻そうと、今朝も夜明けとともに起きて出社いたしました。ハヤく作業を進めないと、今まで徹底分解して触ったコトの無いモンは「戻し方忘れちゃいますから(トシあるね:笑泣)」・・・ものスゴく記憶容量と処理能力の低いワタシの脳内コンピューターと、身体各部にとりましては、かなーりシンドイ状況が、今週は断続的に(一日の大部分)続いているのでした。全作業が初めての経験、且つアドリブを要求されるモノですから・・・

リアシートの背もたれをハズしたおかげで、ようやく取り出せたリアトレイ。
裏側から見ますと、キレェ~に火(陽)が通っております(大泣)ヨ。
その割に、御馴染の劣化ウレタンフォームは劣化の度合いが少なくて・・・
この手が一番ハガしにくいのよねぇ(泣)。ひたすら樹脂ベラで掻き起します。
出来るだけ、樹脂のトレイ本体表面にウレタン粉を残さないようハガしています。
ああ、樹脂の表面にはシボ加工がしてあるのね。喰い付きが良いワケわけだ。
とりあえず、ウレタンフォームをハガしました。もうこの段階で指先ヘロヘロ(泣)。
で、コッチもヘロヘロ(笑泣)。分かっちゃいたケド、目の前が真っ暗になるなぁ。

↑・・・とココまでが、一昨日に行われた作業でして。

お次は、トレイのセンター部分。本来の形状を保っているよに見えますが・・・
裏を返すと、ダヨ~ンとへっこんでいる(出っ張っている)のが分かります。
今度は、ハイマウントストップランプAssyをバラします。
スゴイね。コレなんか、木の一枚モノだもんな。この部材ダケが助かっています。
翻って、樹脂製の本体は、豪快に変形している様子。
レンズ枠も樹脂製ですが、周囲に皮革製トリムを覆っていたので助かっています。
まぁ、なんだか無駄にチカラの入ったハイマウントストップランプです。
表面の皮革をハガしてみますと・・・ああ、もうヒドいモンだなぁ(泣)。
・・・コレ、直せるかな。代わりが無いので、なんとかするしかありません。
ま、とりあえず、劣化したウレタンフォームをハガしてみましょう。
う~ん、アッチャコッチャが色んなコトになってるなぁ。
こりゃ、いったんリベットを全部揉み取って、ステーをハズさないとダメかな。
さ、ダメダメ三兄弟(泣笑)を白日のモトに晒してみましょう。
太陽光線を当てて陰影を付けますと、一層変形の具合があからさまに見えます。
バーナー着火!樹脂本体のウラオモテを素早く炙ります。
ホド良く火が通ったら、このようにアテ木を載せてみたり・・・
・・・時には、しばらく自分が乗っかったりいたします。
だいたい雰囲気が出たところで、左右両サイドの立ち上がりをキメます。
再度加熱後にアテ木で挟み込むようにして、しばらく様子を見ます。
作業の途中では、水をブッかけて一気に冷やすコトもあります。

↑・・・とここまでが昨日のハナシ。そして本日は・・・

一夜明けました。昨日70%まで修正していたトレイ(画像左側)の続きから。
コレでも、元の変形状態からは、ずいぶん離れた造形に戻しつつあるのですが・・・
裏側から検証すると、まだまだ問題点が山積みであるコトが分かります。
で、時々は、上に載っかる部材とのハメ合わせも見なくてはなりません。
・・・というワケで、画像左側(取付時も左側)のトレイに修正を施し終えました。
ハァ・・・今度は右側トレイも修正開始。早速バーナー炙りから。
・・・にしても、コッチのややこしい変形は、直すのに手こずりそうだなぁ。
・・・で、色んなモノを取り揃えてみました。
例えば、こういうのも、その場で瞬間的に考え付かねばなりません。
炙り始めたら、考えているヒマなどありませんからね。ああ、ウマくいった。
で、7割くらい形状を整えたところで、いったん樹脂を休ませます。
パッと見は、まあまあ復元出来ておりますが、まだまだ細かく見ていくと・・・
コレを直せってか・・・ハァ、どーしたモンじゃろなぁ・・・
表面が結構凸凹になっちゃってますね。んじゃ、アレ逝って(笑)みるか・・・
まずは、一番小さくて平面的なセンタートレイの表面にポリパテを・・・
昨日の夕方に、実験的に塗布しておいたモノ。もう、この作戦で行くしかないな。
で、左右のメイントレイにもポリパテを練り込みました。ハヨ乾け。
あ~、もう端面上部の高さから左右で違います。こうなると炙り直しです。
幾度も裏側から炙り直しつつ、少しでも表面の高さがアガるようにと・・・
左側の面の感じに、右側も合わせていくのですが・・・少しずつ面がアガってきたかナ。

 ↑というワケで、画像48枚も仕込んだワリに、「なんなの?コレ」的、極めて地味ぃ~な作業なので、一般ウケは思わしく無さそうデスな(近頃、本ネタにはアッサリした反応しか無いモンで・・・:笑泣)。

 また明日から、早速の御依頼で整備修理グルマたちの受け入れが久しぶりに始まっちゃいますからね。集中力と瞬発力、そして持久力を必要とする納車準備作業のためには、もう少し心身ともに自由にしておいて欲しかったなぁ(少なくとも東京は、まだ自粛解除しなければヨカッタのに・・・:笑泣)。というワケで、メンテ部門のハナシは、徐々に徐々に、という感じで、少しお手柔らかにお願いしますヨ(ペコリ)。

 それじゃー、また明日。

新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言は5月25日に解除となりましたが、いまだ感染防止の観点から、各県を跨いでの移動に関しては継続して自粛要請が出ております。その日本国政府方針の主旨に鑑みまして、当面は近隣にお住いの方からの修理要望にのみお応えするというスタンスを6月18日迄は続けてまいります。皆様方には引き続き御不便ををお掛けいたしますが、何卒御理解の程お願い申し上げます。

 当店の当面のスタンスについて、詳しくはコチラを。

8 Replies to “ベントレーターボRLのリアトレイを徹底解剖修理(ホントに出来るのかなぁ:その1)”

  1. あっさりというか、唖然なんですが…
    新規で作った方が…とか思える修正作業。
    もちろん新規で作っても似せるしかできませんから、やるしかない、
    この方が確実!なんでしょうが…
    それにしても中央部のウレタン剥いだ時の樹脂の色、なんてどぎついのでしょうか、驚きました。

  2. 「なんなの?コレ」のココロは、凄すぎて言葉になりませんということですね。

    ガラス職人かっ!

    1. 「マイクロ・デポで丹精込めてレストアされたこと」と掛けまして
      「地球より太陽に近い惑星」と解きます
      その心は
      「謹製(金星)!」

  3. いや、ほんと。イオタT様のおっしゃるように新しく作った方が早そう。
    日頃のプラモ作りで鍛えた造形力で、紙粘土で型を作ってFRP貼るとか。(笑)
    それでもオリジナルパーツを可能な限り使って、製造当時に近づけることろがデポさんならではですからね!

  4. マセラティクアトロポルテV8エヴォルツィオーネコーンズセリエスペチアーレⅠ(またまたゼェゼェ:笑)と並行作業のベントレーターボRLリアトレイ徹底解剖修理。
    ダメダメ三兄弟の修復には、これまた根性が必要です。
    極めて地味ぃ~な作業、大変評価してますヨ。

  5. も~、デポさんが何屋さんなのか解りません。
    が、とてつもない事をやっておられます。
    内装屋どころか鍛治屋さんの仕事までこなす、たこちゃん素敵!

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