マセラティクアトロポルテⅣのドアアウターノブ組立取付

 昨日は、ついに政府からの発表がなされ、新型コロナウイルス対策の特別措置法に基づく緊急事態宣言が全国規模で解除になったようで、いまだ国際的に油断は出来ないゆえの段階的な解除方針ではあるものの、「二週間後はニューヨーク」なんて国内外から揶揄されていた感染拡大時期を想えば、日本人の底力と誇りの高さを感じずには居れません。

 本日迄の報道を吟味しつつ、明日以降に“当店の段階的な解除方針”を当ブログでも打ち出してまいろうと思っております。ま、緊急事態宣言があろうが無かろうが、結局日々の匍匐前進は続けておりますケドね。

 今日も今日とで、ズルズルの泥沼にて(泣笑)匍匐の歩みを・・・

先週末に塗装を依頼していたドアノブが、完成して帰ってきました。
必要な部分には塗装をシッカリ載せ、機構部分にはアッサリと、とのオファー。
さぁ、せっかくですから、“イイトコ取り”しましょう。アラの少ない方を択びます。
キズが深い方が現車オリジナルです。ココはドナーを用いましょう。
悩ましいのがドアノブのリターンスプリング。巻き数が少ないエヴォ用で行こう。
キーシリンダーのリターンスプリングは五十歩百歩だけど、ドナー(右)で行こう。
さぁ、コレで役者さん方は揃いました。キーシリンダーはもちろん現車用のです。
本体にキーシリンダーを入れて回してみる・・・塗膜が厚すぎないので一発合格。
キーシリンダーにはグリスを練り込んでおきます。
キーを入れたままにしてあるのは、組立時に回す必要があるからです。
後ろ側からもグリスを給油しておきます。
キーシリンダーのリターンスプリングを組み付けています。
キーシリンダーにロックピンを引っ掛けます。コレでシリンダーは抜けなくなります。
ダボ金具(実質上はシリンダーカバー)を被せて、ロックピンを挿入嵌合します。
キーを左右に捻り、正常でなめらかな動作を確認しています。
メインシャフトを貫通させて、一旦ドアノブ全体の仮組みを行います。
シャフトを抜く時にカシメを削り取っちゃってるので、ヌケ止めを考えなきゃ。
で、即製のボール盤(笑)を誂えて、1.5ミリ穴の穿孔にチャレンジ。
ギュンギュン回さずに、ジリジリと少しづつ進みます。
そう、こういったRピンを差し込んで、ヌケ止めとしたかったのです。
コレが本組立後の状態。狙った通りに出来ましたので、我ながらアッパレ(笑)。
機構部分全体にグリスを給油して、ドアアウターノブAssyの組立は完成です。
今度は、ドア内部に仕込まねばなりません。ドアパネルに入れる時はこの状態で・・・
ドアノブを半浮かせにした状態で、リンク棒の付いたステーをクルリンしなけりゃ。
ヨコ(実際には車輛後方側)から見た風景。ダボにもリンクを装着して臨みます。
せっかくですから、ドアノブ周りのボディ外板を拭き拭きしておきましょう。
ああ、これから30分、ワタシの腕はワタシのカラダを離れて(笑泣)・・・
ああ、取りハズして取り替えたいくらいにイタいよぉ~。
ナニかひとつの作業を済ませるたびに、破れた手袋も交換になっちゃいます。
どーにか、リンク周りの整頓が出来たので、ドアノブ自体を固定しなきゃ・・・
この2本のリンク(赤い方がロックノブ・黒い方がドアリリースノブ)装着がヂゴク。
ようやくドアアウターノブの取付完了。キーを差し込んで・・・
左側(施錠側)に捻る。OK!
右側(開錠側)に捻る。コレもOK!
手を放せば中立状態に。コレで、この個体が抱えていた積年の悩みがひとつ解決!

 ↑コレで、ようやくドチラのドアからも開施錠出来るようになりました。ついでにウインドーレギュレーターの各部にもグリスを練り込んで調整。動作確認してみたら痛快に動き過ぎて、ホカの3枚とのバランスが(泣笑)。さぁ、大ラスはカーペット&フロアマット清掃だぁ!

 それじゃー、また明日。

6 Replies to “マセラティクアトロポルテⅣのドアアウターノブ組立取付”

  1. >ついでにウインドーレギュレーターの各部にもグリスを練り込んで調整。動作確認してみたら痛快に動き過ぎて、ホカの3枚とのバランスが(泣笑)。

    マイクロデポあるある、ですね。

  2. ドアノブのメンテもきめ細かい作業ですね。
    まさに職人芸。
    細かい箇所も分解して構造を解析してから対策を練ってくれるマイクロデポさんなら安心です。
    ここんとこ急激に老眼が進んでますのでスプリングの巻き数なんて、写真に撮って拡大しなければ数えられません。トシとったものです。

  3. クアトロポルテiVのキーシリンダートラブル対策のための特別技術に基づく修復作業が練馬区某所で完了したようで、残り3枚のドアも油断は出来ないものの、「中古のビトゥルボマセラティには手を出してはいけない」なんて国内外から揶揄されていた時期を想えば、マイクロ・デポ様の技術力と誇りの高さを感じずには居れません。

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