アフターコロナか、ウィズコロナとなるか。

 明け方まで降っていた強風を伴う雨もアガりまして、早朝の千葉拙宅周辺は清々しい空気に包まれているようでした。今朝は4時半に起きちゃったんで5時には朝食を摂り、この連休に続けた近所の散策&参詣をしてから、7時半には練馬に舞い戻り、またぞろ土支田アパートでの窮屈な借住まい的生活が始まりました。緊急事態宣言が出てからと云うもの、全国一律に外出自粛を強いられるコトにはなりましたが、ワタシも初めて連休の5日間を、実際に自宅軟禁状態(泣笑)で過ごしてみました。近所の散策程度は毎日の早朝に意識して行ってはいたものの、後は庭に出るか、玄関からオモテに出て一服するくらいで、天気が良好な日には、それなりに田舎リゾートっぽい脳内気分を得られるワケですが、どんより曇天下では体調もアガらず、些かならず気も滅入ってくる感じを掴むコトが出来ました。ワタシがこの連休中に千葉拙宅に帰ろうと思ったのは、実に、この“生体実験(笑)”のためでもあったのです。

 本当に定年引退して毎日が日曜日になっている都市部在住の老夫婦の方々は、そうでなくとも身体的な不調がアチコチに出て来つつも掛かり付け医院に行くのは気がヒケて日々気分が滅入っているところに、手軽な息抜きとなる散歩や図書館での読書などの小さな楽しみまでも奪われた状態が続いていては、精神的にオカシクなってしまっても不思議ではありません。学校に行けないコドモたちを抱えた親御さん方は、もはやストレスも頂点に達して「ウキ~っ!!」って親子ともども海に向かって叫びたい心持ちでありましょうが、その海にも行けません。せめてもの外食にも制限が掛けられておりますので、ドライブスルーでテイクアウトが出来る店舗にはドコを見ても長蛇の列を成しています。スーパーやホームセンターは、いつも以上に家族連れで賑わっています。ワタシの知る数少ない時短営業の外食店も、いつも以上に繁盛しています。みんな新型コロナウイルスの怖さは、日々のテレビ報道でイヤというホド聞かされているハズです。それでもガマン出来ないくらいに状況は切迫していると考えるべきところでしょう。極く普通の日常生活を送ろうとしている人々にとっては、もう、とっくにガマンの限界を超えてるんです、きっと。そういった意味で、各個の小単位なコミュニティー内では、既に“ウィズコロナ”の生活を志向し始めているようにも見えます。一方、置かれた立場のため感染症治療の最前線に従事する医療関係者方や、生活のため日々最前線に立って居られる店員さん方の目に見えないウイルスの恐怖は如何ばかりでしょうか。自身を様々な職種や立場に置き換えて見た場合、どの人々の行動や発言にも一理以上のモノはあるように思われるので、「正しく恐れる(そして、ソレに沿った行動をする)」というのが、非常に難しく感じられるようになってきました。「正しく恐れる」という概念を、最大公約数的なひとつの枠内に収めるのは到底不可能のように思えるからです。「んなこたぁ知ってるヨ!」と云われちゃうカモ知れませんね。「ワカっちゃいるけど、ヤメられない」のはスーダラ節のムカシから説かれている摂理(笑)ですからね。

 今さら云っても遅いですけれど、“オリンピックの予定通り開催”に固執した二か月間の遅れが、結局このような事態を招いたのはダレの目にも明らかなワケですから、関係行政の長たる者は、“緊急会見”で一度キチンとそのハナシをするべきだとワタシは思います。国民や市民の目を見ていないかのような、一方的な脅しにも似た自粛要請には、やはり大いなる違和感を感じてしまいます。ちゃんと謙虚な気持ちで“お祈り”しに行ってないよな、きっと(笑泣)。そして、どのように収束の時を迎えて、“アフターコロナの世界(若しくはウィズコロナの世界)”をどのように生きなければならぬのか、少なくともこれから長くその世界を生きるコドモたちや若者には一定のビジョンを見せておく必要があるように思われますが、ソレもまだ時期尚早と云われてしまうんでしょうね。

 にも関わらず、心ある国民たちは最前線で闘う人々を慮る感謝の一心で、その大部分が自粛の要請には応じました。しかしながら庶民が楽しみにしていたゴールデンウイークは、結局“すていほーむ週間”に堕しました。抗いたいケド抗えない、強制力は無い“連帯責任”を負わされたワケです。コレって、なんだか戦時中と一緒っぽいです。「♪トントントンカラリと、となりぐみぃ~」からの監視の目に囲まれてますからね。「贅沢は敵だ!」「欲しがりません勝つまでは」なんて戦時標語も脳裏をヨギります。それでも、そんな閉塞感漂う戦時中ですら、娯楽施設での映画や演劇は(戦時プロパガンダまみれではあったし、特高監視の下ではありましたが)やってましたからね。大体「STAY HOME!(家に居ろ!)」なんてアヤシゲな標語が飛び出してくる時はヤバい。

 東日本大震災の時もそうでしたが、アフターコロナを目指す過程に於いては、直接個人の内面に在る“情緒”の部分に訴え掛けてくる言葉を選んでのプロパガンダが跋扈してくる気がしています。“絆”なんて(本来、相当重い言葉ですよね)コトバを安っぽく濫用しての煽動には、これからも耳を貸せません。個々人の内面には、それぞれにパーソナルな悩みやプライオリティを有するハズです。仮に見ず知らずの困窮している個人が借金をしたいという希望を持っていたとして、とある知人を介してその連帯保証人になってくれと懇願されても、金額の高低を問わずにワタシは断ります。ソレを保証するだけの金銭を持っていたとしてもです。社会というのは、適度な距離感で成り立ってると思うゆえ、見ず知らずのヒトの気持ちを慮るまでが精一杯で、その生活基盤を成り立たせるなどという大層なシゴトは、ワタシにとって荷が重すぎますヨ。

 正直なところ、ワタシも新型コロナウイルスによる感染症には罹りたくありません。それなりにトシはとってますし、既往症だって、あるっちゃある。ですから、やっぱ怖いです。また自らが仮に無症状感染者だとしたら、命に関わる可能性がある以上、他人に伝染させたくもありません。ウイルスは変異して強毒化し、様々なタイプが在るとも聞きます。ワクチンも特効薬もハッキリと見出だせてはいない状況です。それでもまだ、本当に全世界を挙げて恐れおののくべき存在なのかという部分に関しては、「まだよく分からないナ」というスタンスなんです。今後、社会と経済文化活動を粉々に粉砕し、小さな娯楽を奪い続けて個々人のメンタルを修復不可能なまでに破壊し続けても、なお本日現在の在り方を続けるべきなのか・・・地球人はドコへ行こうとしてるのかな。

 アフターコロナ期が訪れるのか、今後しばらく、ヘタすりゃ数年はウィズコロナの道を行かねばならぬのか、今のところはダレにも分かりません。渦中に在って、まだまだ模索の日々は続きそうです(泣)。

 それじゃー、また明日。

只今、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の主旨に鑑み、一切の小売(車輛本体・中古部品・新品部品・各種油脂類他用品・自動車関連の古本・自動車関連のヴィンテージ小物)と整備修理車検等メンテナンス部門の御依頼を承っておりません。顧客の皆様には、著しく御不便をお掛けいたしますが、何卒御理解の程お願い申し上げます。

9 Replies to “アフターコロナか、ウィズコロナとなるか。”

  1. 私や少数の方々が言っていたようになったり、なりつつある状況と思います。
    テレビでニューヨークになる、ニューヨークになると言っていた馬鹿者や一部の感染症専門家馬鹿、ノーベル賞までとった阿保タレ、落ち着けよなぁ。

  2. どこかの時期で経済活動と折り合いをつける時が
    必ず来るから非科学的な行き過ぎた自粛は
    避けるべきと隣人には2月当初から変わらず
    主張していたんですが、
    そのたびに鼻で笑われていた46の夜…
    |艸`).。oO

  3. まぁ政府のオリンピック開催にギリギリまで粘ったのは至極当然かと思います。問題はその後ですね。意図的に実施数を抑えてきたPCR検査方針を恒久不変として、恣意性はないですとシラを切り続けています。やっと今頃になって方針をほんのちょっとだけ緩和とか…。あきらかに検査数が少ないのは誰が見ても明らか。
    私はそんなことよりも「抗体検査の結果」をなぜ隠ぺいしているのか、そちらの方が気になります。
    ~~~~
    『抗体検査結果、5月1日にも公表 東京と東北での献血活用』
    毎日新聞2020年4月24日 02時02分(最終更新 4月24日 02時07分)
    政府は、新型コロナウイルスの感染実態の把握につなげるための抗体検査を始めた。日本赤十字社(日赤)が献血者から研究利用への同意を得て献血血液の一部を抗体検査に活用。東京都内と東北地方で500検体ずつ今後も複数回採取する。これを受け、政府は5月1日にも初回の結果を公表する方向で調整している。
    ~~~~
    政府も都も誰もなにも触れません。マスコミも触れません。日本赤十字社のサイトにも発表延期も何も書いてありません。
    おかしいですよね。おそらく結構な数字なのではないでしょうか?前にも書きましたが仮に5%だとすると東京1400万人で70万人です。100人や200人の陽性判明で緊急事態!経済強制停止!とか決定してしまったことに批判が来るかもしれない、という虞からではないでしょうか…
    コロナには真っ当に対処していきたいですが、どうも判断の礎とすべき情報の土台が歪められているような…

  4. 連日コロナ報道が続くと、どれが本来の正しい情報か感覚が麻痺してきます。
    決定的な特効薬が見つかっていない以上、持久戦覚悟で己の判断で臨むしかありません。
    現在影響を受けられている皆様方が、少しでも改善されることを願ってやみません。

  5. 最前線ではありませんが、その一歩手前におります者として申し上げますと、敵は結構ヤバいです。割と若くても基礎疾患がなくても、ドンと悪くなることが見受けられます。ワクチンも治療薬もなく、検査の感度も大したことないし、抗体があるからもう一度感染しないという保証もない。かかったら家でおとなしくして治るのを待つしかない。
    問題は、大量の患者さんが一度に病院へ押し寄せると、他の病気で治せるひとも治せなくなることです。やんわり収束に向かわせて(つまり、結局大多数がかかるんだけど、その時点でかかってる人数をできるだけ少なくして)あわよくばワクチンか治療薬が開発されるのを待つしかありません。
    コロナの流行そのものの帰結はどう対応しても似たようなものかもしれませんが、その影響で本来できることができなくて不幸な結果を招くことは、せつないものです。
    そのことをじゅーーーぶん腹オチさせたうえで、経済活動との落としどころをどの辺に定めるかが、政治の仕事ということになるのでしょうか。。

  6. ジェフリーSローゼンタール著「運は数学にまかせなさい」ダン・アリエリー著「予想どおりに不合理」はお薦めしておきます。
    もはや人間に舵取りは不可能、AIに政治は任せたい。

  7. テレ朝グッド!モーニングでのインタビューにて
    『欧州帰りの医師、テレ朝グッドモーニングにインタビュー編集され愕然 「PCR検査増やすべき」と真逆に』https://www.facebook.com/taisuke.shibuya/posts/3006178869497530
    これが日本のマスコミのやっていることです。番組の論調が既に決まっていて、それに沿うように趣旨を真逆にさえする。
    TV放送ばかりみていると徒に不安を煽られて頭おかしくなるのは避けられませんね。

  8. 今回のブログは、深い考察をされております。
    たこちゃんは普段は陽気だけれども、根は物凄く真面目なんですね。
    マイクロデポさんの仕事振りを知れば、それも納得なのです。
    では、また。

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