マセラティスパイダーカンビオコルサ漬けの一日(その2)

 あー、ついに日本国政府からの「緊急事態宣言」が日本全国全県に出てしまいましたね。それから一夜明け、シゴトを始めようと階下に降りてオモテへ出れば、私服の中学生らしき5人組がノーマスク且つ団子状態でペチャクチャと大声でしゃべり倒しつつデポ前の歩道を行くのを見て「ダメだ、こりゃ!」といかりや口調で(笑)叫びたい気持ちとなりました。国や自治体は、ただ「外出するな」と深刻顔して宣うばかりでなく、専門家と相談して、もっと個別に具体的な対応策を提示すべきであると思いますが、そのハナシはまた別の機会にというコトで・・・

 本日も、一日中マセラティスパイダーに“漬かってる”ハナシをば。

ここのところ、日常作業中のワタシはこのような出で立ちデス。
ステアリングコラムケースの前方先端部。金具を挟んでタッピングビスを締め上げるので、樹脂の取付穴部分は、御覧の様に経年で崩壊(泣笑)しております。
ハズせるモノはトコトンハズして、塗装の準備をしています。
ネタネタ症候群対策。あとは、この4点の部材を残すのみとなりました。とっくにネタネタ自体は除去出来ているのですが、余計な付帯作業が多すぎて(泣)・・・
とにかく経年での樹脂劣化がハゲしいのが、1990年代後半以降の欧州車に於ける大問題。ネジでの締結部分には悉くクラックが入っていたりしますので、「どうにか繋いでは研いで塗り」の繰り返しとなります。
上部コラムカバーの最奥部(ダッシュボードの奥に潜る部分)もしっかり折れていましたが、なんとか繋がりました。コレは耐水ペーパーで研いだあとの様子。
研ぎ直した後半部分のみに、塗装を入れています。
昨日作り直したエアコンの吹き出し口も装着してみました。
左右ともメッキの著しいハガれがありましたが、目立たなくなりました。
中央の2個の吹き出し口には問題がありませんでしたのでそのままです。
本来の灰皿が破損しておりましたので、その位置を利用して・・・
内側にアルカンタラを貼ったケースを作り、ソケットを仕込みました。
では早速、ハンズフリー通話の実験です。ちゃんと出来ました。
続いてオーディオの方でも実験してみましょう。
コチラの方も成功した様子です。流行りの曲を奏でております。
二階に戻って・・・CDの挿入口は一番上ダケがモノホンで、あとはすべてダミー。要らない造形のために、ネタネタ除去に苦労するのは、なんともはやといった風情です。
気分転換に階下での組み立てを。まずAピラーのトリムを取り付けます。
調達してきたドライブレコーダーを、フロントウインドーに貼り付け。
ドライバーの視線からは見えない位置を探って装着しました。
すでに配線は済んでいるので、動作確認実験もスムーズです。
そのまま、オーバーヘッドトリムの組み付け作業を続行。
幌の受けとなるキャッチプレートも固定締結してまいります。
室内灯と左右のサンバイザーを取り付ければ・・・
二階に在る四点セット(コレの修復が、また難儀なのですが:泣笑)以外のモノは組立完了です。スマホ支持具はこのような感じとなりましたが、如何でしょうか、Uさん。

 ↑・・・こんな感じで漬かっておりますが、そろそろ開放されたい気分だよなぁ。ビトゥルボ以降の旧いマセラティでは、一度バラしたものを単に組み立て直すダケでは済まない(必ず何らかの補修作業が入り込む・・・)ところが、匍匐前進となってしまう所以であります。ですから旧いマセラティをお持ちの皆さん、大事にしてくださいねっ(願)!

 それじゃー、また明日。

 只今、新型コロナウイルス特措法に基づく緊急事態宣言の主旨に鑑み、一切の小売(車輛本体・中古部品・新品部品・各種油脂類他用品・自動車関連の古本・自動車関連のヴィンテージ小物)と整備修理車検等メンテナンス部門の御依頼を承っておりません。顧客の皆様には、著しく御不便をお掛けいたしますが、何卒御理解の程お願い申し上げます。

11 Replies to “マセラティスパイダーカンビオコルサ漬けの一日(その2)”

  1. 内装のリペアのみならず電装品の取り付けまでこなす様は、まさにマルチタレント・レストアアーティスト!

  2. …樹脂…、悉く脆弱ですよね。
    環境対応とかで妙な自然由来材料とか使ったりしてないでしょうか?
    欧州人ってそういうところで見栄張るので。
    ま、昔から同じかもしれませんが、昔の樹脂の方が強い印象があるのは気のせいですかね(単なる厚みの差?)

    1. 御両人様、いつもコメントを有難うございます!
      明らかに1996年あたりの時期を境にして、特に欧州車に使われている樹脂やゴム状弾性体の耐久性は落ちました。単に肉厚が薄いといった問題のみならず、分子間結合が解けてしまうような雰囲気です。樹脂パーツ群は、往々にして幾ばくかの弾力性を期待した構造で作られる事が多く、それには靭性と申しますかある種の粘りが必要不可欠なんですけれど、経年後にはソレがほとんど期待出来なくなっている感じです。一刻も早く高性能3Dプリンター(と多彩な物性を持った色々なペレット)が安価に供給されるコトを切に望んでいます。

  3. 日本国政府「きんきゅ~う連絡テン・スリー・フォーッ♪」
    日本国民「テンフォー♪テンフォー♪了解ッ!」
    ・・・また叱られるかも。。。

  4. スパイダーぁ
    完全リペア
    復活だ!

    経年劣化には勝てませんが、これで心配無用、ショートサイズで素敵なオープンカーですね。

  5. 私は今いかに女房をちょろまかしてゴールデンウィーク中に旅行に行くか、真剣に、ごく真剣に思案画策中の非国民、国賊でございます。
    来ちゃいけないって言われてる南の島がいいなぁ😍🥰💖💖💖

  6. ネタネタ病に樹脂の取付穴部分崩壊、ダッシュボードのしわ寄せ。
    これら全てを修復された個体は、新車以上の価値ありです。
    大切に扱わなければと改めて思います。

  7. 軽率すぎる行動とモラル欠如の“痛恨ミス”
    これは沖縄にコロナ菌をばらまいたと相当なバッシングを受けている石田純一の記事のタイトルです。
    匿名希望さんもこうならないように十分自嘲、自粛してください。

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