夏の九州旅行記 令和元年(その12)

 テレビの報道を見てますと、台風19号の残していった禍根は、広範囲に日本列島を蝕んでいる様子です。各地での河川の氾濫や決壊による被害は、一朝一夕で直る見込みもなさそうですし、いまだ被害の全貌すらも解明されきっていないのではなかろうかと危惧するものです。

 翻って、一昨日迄は風も強かったので、本日も、再度車輛の置場を見回ってまいりましたが、本当に有難い事に被害には遭っていなかったので、あらためてホッとしている様な状況です。皆さんのお住まいの周囲でも、停電や断水など色々と問題山積の地域がおありでしょう。水害や崖崩れに被災された方々の御苦労は計り知れませんが、ここしばらくの間に、再度の台風や停滞する前線がやって来ない事を祈るばかりです。

 さぁ、ホントは先週の9日にお届けするつもりで準備していた“たこちゃんズ九州旅行記”の続き、本日は、コレを御覧になって頂きつつ、いまだ平穏であったアノ夏の日々を回想してまいりたいと思います。8月14日(水)の午前中に、時計の針が戻ります・・・ちなみに、前回の記事はコチラ

次の目的地を目指す道すがら、並走するJR九州の特急車輛をパチリパチリと。
特徴のある、珍しい車輛が次から次へと・・・「テツヲタ」さん解説を(笑)。
到着したのは、源右衛門窯。前回「試験に出ますヨ(笑)」と予告したモノの一つ。
お盆休みの時期なれど、とりあえず開いている様子なのが有難い。
正面玄関まえには、立派な看板。だけど、思っていたよりも規模が小さいナ。
とは申しましても、堂々たる日本庭園が目の前には広がっております。
ワタシが風景写真撮影に興じている間、たこヨメはドンドン先に行っちゃいます。
フムフム、この焼き物を埋め込んだオブジェなどはなかなかオシャレ。
庭園もキレイですが、奥にある工房も覗いてみましょう。
窯元の象徴たる煙突。瓦屋根とのコントラストが美しい。
工房の庭にある二条のレールは、作業台を載せるためのモノなのかな?
激シブな工房建屋。窓に使われている板ガラスが年代を感じさせます。
残念ながら、内部に入るコトは出来ませんが、窓にスマホを押し付けてパチリ。
屋外の手洗い場も、水を出す蛇口と云い、受ける器(?)と云い、シブいです。
たこヨメは中に入って、見てくると申しますので・・・ワタシは待機(笑)。
素晴らしい灰皿が用意されていてイイ気分となる喫煙所。ココはドコでしょう。
ココは続いて訪れたJR有田駅。ナニも特別な用事は無いんですけれど。
いきなり、駅の表札(?)が焼き物で出来ているところが一大特徴です。
ワタシは例によって、ここでまたホゲホゲと。今どき焼き物灰皿は贅沢です。
「日本磁器発祥の地」とあります。ワタシにゃ磁器と陶器の違いも分からん。
駅前のシブそうな建物を探しては、撮影して歩きます。
だけど、この界隈の建物は、旧さが中途半端なんだよなぁ・・・
続いてクルマを停めると、たこヨメがドンドン入って行っちゃうんだけど・・・
うわぁー、立派な御屋敷。ココは相当敷居が高い。「買いませんからねっ(泣笑)」
サスガにお庭も良く手入れされておりますね。駐車場も広いです。
「柿右衛門窯元」と金文字が入る看板は、ソレだけでも威圧的(笑)ですから。
ココのショップで買い物が出来るようになるには、稼ぎのケタが増えないと(泣笑)。
続いて有田皿山通りに。駐車場にクルマを置いて見上げれば、またも煙突が・・・
通りに面した地元消防団の格納庫も、小さく簡素ではありますが格調高い雰囲気。
看板には割烹用卸問屋とあります。高級な有田焼が納められるのでしょうね。
街歩きを始めたら、あいにくの雨がポツポツと降ってきちゃいました。
明治29年に最初の陶磁器品評会が開かれたという有田陶器市発祥の地、桂雲寺
続いて訪れた香蘭社深川製磁の親戚がやってるお店で、ココも宮内庁御用。
ワタシ、ココが好きかも。なんと申しますか清楚な感じがいたします。
たこヨメは先に行っちゃいますが、中庭を眺めつつ、ワタシは喫煙所で一服です。
雨に濡れた白い漆喰壁には、庭園のグリーンが良く映えており美しい。
お盆休みの時期ゆえ閑散としておりましたが、陶器市の際は賑わうのでしょう。
おそらく、相当古くからの建物だけに、サスガは焼き物が良く似合っています。
なんというか、和洋(中華も?)折衷感覚がオシャレな建物も目につきました。
駐車場脇の石碑。赤絵町という街の名前にも、焼き物に纏わる由来があるようです。

 ↑・・・やっぱ分かります?ワタシが無粋なヤツであるコトが(泣笑)。この分野、実はまったくの苦手でして・・・かつて訪れた、もっと庶民的な常滑なんかは、同じ焼き物の街でも食器に限らず土管やタイルなどそれなりに色々あって、ブログねたにも事欠かずに面白かったんだけどなぁ。どうしても大メジャーなモノからソッポを向く習性のあるワタシです・・・ソコがダメなところなんだろうな、きっと(泣)。

 それじゃー、また明日。

6 Replies to “夏の九州旅行記 令和元年(その12)”

  1. 器の世界は奥が深く値は高く
    審美眼も伴わせていないと…

    うちなんか頂き物の食器類はしまいっぱなし。
    お正月に使うかも?という奴が僅か。
    普段はヤマザキ春のパン祭り!皿が大活躍の生活。
    有田付近には仕事で何度か行くのですがホント縁遠いです。

  2. たぶん、783系。
    ハウステンボス&みどり、併結ですか?

    ワタシは787系がカッコいいと思います。

    あー、柿右衛門窯、いいですねぇ!

  3. 器は生活に彩りを与えてくれます。
    随分昔、たこちゃんがブログでコンビニ弁当でも器に盛れば、良い趣に、と言うような事を行っておられた微かな記憶が。
    かくなるワタクシメも、片付けられない性格で随分と散らかった部屋に住んでおり、食器を洗うのも面倒なので、使い捨てのプラコップ&紙皿を愛用しておりました。
    でも、それでは味気無いものです。
    転勤を気に、最小限の食器を買い揃えました・・・一部フランフランで大半はニトリで。
    ビニールやプラスチックは目障りなので、部屋から極力、排除したつもりでしたが、根っからのズボラな性格なもので、綺麗にしていた部屋も散らかってきました。

    しかしまあ、器も突き詰めるとかなり高尚で堅苦しい趣向でありますから。
    そんな趣味嗜好を楽しめるゆとりのある、ヲトナのヲトコになりたひものであらまほし。

  4. どの窯元も庭園が素晴らしいのが興味深い。
    ワタシも磁器と陶器の違いが分からない部類ですが、ハマッたら最後、収集癖から抜け出せないかも。

    あ、ワタシも787系はカッコよく、名車だと思います(笑)。

  5. 季節もの
    器にのせて
    愉しむ日

    磁器も陶器も割れやすく脆いもので、扱いに注意が必要です。お気に入りを購入して大切に扱うのは、磁器、陶器だけでなく、車を含めて、万物同じですね。
    たこ嫁さんが何か購入したか⁈ 気になるところです。

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